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地酒は地方の観光資源として活用するのに向いていないのではないか?

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地酒は観光資源としては向いていないのではないかとふと思ったので考えを整理してみました。

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

 

 

観光資源とは

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Wikipediaによると観光資源とは観光施設や料理などの伝統文化を指します。例えばUSJやディズニーランドというようなテーマパークは民間の営利企業が運営していますが、その地域の観光資源であるといえます。

 

観光資源は、観光やレジャーに使われる施設や、あるいは風光明媚で目を楽しませる名勝などや舌を楽しませる郷土料理から伝統に基づく地域の文化を、地域にある資産や資源とみなし、所定の地域にそういった資産・資源がどれほどまとまって存在しているかを考える際に使われる表現である。(Wikipedia)

 

沖縄県にUSJを誘致する運動が起こったこともありましたが、観光資源は消費するだけでなく開発することも出来ます。「資源」という言葉の通り使いすぎると枯渇してしまうこともあります。バランスが大切です。

 

熊本県ではくまモンというゆるキャラを生み出して、熊本ブランドとしてあまり注目されていなかった観光資源を統一ブランドによって注目を浴びせることに成功しています。このように今ある「資源」の価値を高めることも出来ます。

 

観光資源とは外部からの評価によって価値が増減します。ある観光資源の価値が上昇したときに関連する観光資源の価値が上昇する相乗効果もあります。

 

逆に、下降することもあります。

北九州にあるスペースワールドというテーマパークは「スケートリンクに鮮魚を埋め込むイベント」を実施しましたが、問題発生後の対応が悪かったなどの様々な理由により炎上してしまいました。炎上トラブルが発生するとあっという間にマイナスイメージを持たせてしまいます。

 

上昇するときよりも下降するときのほうが短期間に急激に変化します。

 

地酒は向いていない!?

定義上は、郷土料理やテーマパークと同じように地酒も観光資源と言えます。ですが、これからの観光によるブランド力向上を考えると銘酒を積極的にアピールするのはおすすめ出来ないと考えます。もちろん、一切合切やめるべきということではなく、比率を高めすぎないようにという意味です。

 

そのように考える理由は3つあります。

  • 家族連れへの影響
  • 成人は増えるものの・・・
  • お酒の将来性

以上の3つです。

 

以下では各項目に分けて解説をします。

 

家族連れへの影響

子ども連れの家族へのアピール力が弱いということです。

 

例えばお父さんはお酒が飲みたくても、酒蔵めぐりや試飲ではお母さんに反対されて、行くことを諦めたり、子どもの為を考えて取りやめたりという経験をしている方は意外と多いのではないでしょうか。

 

観光資源として活用しようとすると、どうしても大人の視点からのみになりがちですが、それだけでは不足です。

 

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大手ビールメーカー各社は工場見学と試飲で人気がありますが、参加して見ると親子で来場している人も多いことがわかります。

 

具体例をあげると「キリンビール」では顧客層である大人向けの解説を行うだけでなく子ども向けの展示もあり、親子で楽しめるようになっています。工場の中にビオトープ(池)を整備したり、家族向けの工場見学ツアーがあったりします。

 

キリンビール 横浜工場|キリンの工場見学|エンタメ・レシピ|キリン

 

大手でもお酒という大人向けの飲み物の販売のために、子どもやその家族を呼び込む活動を行なっています。つまり、観光資源として集客の柱にするには、お酒の「大人向け」というコンセプトは難しいのではないでしょうか。

 

営利企業は会社の命運がかかっているなかで「大人向けでお洒落」をやめたということは貴重な情報です。

 

成人は増えるものの・・・

今後は少子高齢化に伴い成人している大人は増えるといわれています。しかしながら、大人は大人でも70歳以上の人口が増える見込みです。

 

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Reference to 飲酒習慣の状況(性、年齢階級別)|厚生労働省

 

成人が増えると、お酒が飲める対象者も増えると思いえますが、そう簡単な話ではありません。なんと、高年齢になるにつれて飲酒習慣がある人は減るという平成17年の国民健康・栄養調査の結果があるのです。

 

お酒の将来性

これはあくまで私見ですが、お酒もたばこと同じような運命をたどるかもしれないと予測します。たばこはお酒と同じ年齢制限のある嗜好品ですが、大人へのあこがれアイテムとして人気を博してきました。

 

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Reference to 最新たばこ情報|統計情報|成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

 

ところが、グラフを見ても明らかなように、喫煙者よりも非喫煙者が増えて、民主主義のルールに即すると近年はたばこを吸うことは迷惑であるという意見が主流になりました。

 

同じ嗜好品で、たばこと同じくトラブルが絶えないお酒も表立って展開することがブランドイメージを傷つけることになっていくのではないでしょうか。ただ、お酒は料理に使用したり消毒に使用したりと日常的に使える万能アイテムなので、たばこほど極端に嫌われることはないと思いますが、いまから積極的に展開していくべきではないものかと思います。

 

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Reference to I-4-4図 喫煙率及び飲酒率の推移(男女別,妊娠中の女性) | 内閣府男女共同参画局

 

一応別の資料も掲示しておきます。内閣府の平成28年度の資料でもあきらかに喫煙率は下がっていますが、飲酒率は微減という結果になっています。JTの調査よりもデータが少なくほぼ横ばいのように見えますが、実際にはこれからも減少傾向が続くのではないかと思います。

 

とはいうものの

観光資源としては最適ではないかもしれないですが、地酒を未来へ残して行くためにも、地域独自の目玉商品としても、観光客向けに宣伝を行いたいという現実的な課題もあります。

 

現在は酒蔵めぐりや試飲できることを観光客向けに宣伝していますが、それをメインコンテンツとして据えることは上部で述べた通り、持続可能ではないのではないかという疑念があります。あくまでも私見です。他の考えがあることやコンセプト重視ということも理解は出来ますが、今の需要に頼っているだけでは再び危機が訪れます。

 

年々微妙に減っていくのは「じり貧」です。応急処置のような対策ですが、今まで対象にして来なかった層や都合により諦めた層を呼び込めれば幾分かはましになります。大手メーカーのようにビオトープを整備してというのは不可能でも、最低限子供連れでも楽しめるようにすべきではないでしょうか。

 

最近は専門店よりも総合商業施設の方が好まれている印象です。

イオンは大型店舗を展開することで家族連れが一日中楽しめる店舗運営を行っています。一日中に渡って搾取する楽しめる空間づくりという考え方は参考になります。

 

多数のテナントによる囲い込みから思い浮かぶのは、「家族で楽しめる何か」と「お酒」をセットにしたらいいのではという案です。

 

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飲み比べも良いですがそれだけで展開するのではなく、例えば温泉に入りながら地酒を飲んだりするように、スポーツ観戦をしながら試飲ができるようにするなど「セット」の付加価値担当として活用していく方が地酒が生き残るためには効果的なのではないかと思います。

 

www.mlit.go.jp

 

観光庁の観光政策で酒蔵ツーリズムというものがありますが、訪日客に酒蔵のリストを配る等の取り組みが挙げられています。日本人観光客ではなく、訪日客というところがポイントでしょうか。

 

これからは多様性(ダイバーシティ)に対応できたところが勝ちます。

特に、観光資源という商売以外の目的も含むのであれば、最大公約数の戦略を考えて行くとよりスムーズに展開出来るのではないでしょうか。

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