旧堺燈台は現存最古の木造洋式灯台!古くは海外貿易の窓口だった「堺旧港」を散策してみた
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海外貿易港として栄えた堺旧港



今回は堺駅の臨海側にある堺旧港を散策してみました。南北朝時代から天然の良港として使われていたのが堺旧港です。堺市は古墳時代に作られた前方後円墳などが残る歴史的な街となっていますが、特に南北朝時代には南朝の海外貿易港として、中国や東南アジアとの交易が行われ大きく発展したそうです。江戸時代に大和川の付け替え工事によって川の流れが変わり、港内に土砂が堆積したことで貿易港としての役割は他に移っていったと言われています。



堺旧港は再開発されて市民の憩いの場として整備されており、現在ではウォーキングや犬の散歩の人が行き来しています。また、駅からも近いという立地を活かして、堺旧港から大阪周辺の観光地へと連絡船を発着させるという取り組みも行われています。
大阪・関西万博の会場行き連絡船



訪れたときはちょうど2025年大阪・関西万博の会場行きの連絡船が運航されていました。万博が開催されている会期中の4月13日~10月13日まで毎日2往復半というダイヤで運航されるとなっていました。運航ダイヤに関してはとても良さげではありました。


確かに乗っていくことが出来たら便利そうではあったのですが、料金が大人3,800円、子ども1,900円でした。快適に移動できることと、海からのアクセスで景色が良いということはとてもメリットでしたが、堺駅から夢洲まで公共交通機関を利用した場合は大人670円で移動できることを考えると、南海線と大阪メトロを乗り継いで行くのが良さそうかなと思いました。
現存最古の木造洋式灯台 旧堺燈台

堺旧港の出入り口付近には旧堺燈台があります。旧堺燈台は、明治時代の1877年に建築された木造の洋式灯台です。現存する最古の木造洋式灯台として国の史跡としても登録されています。現在でこそ堺旧港は遊覧船の発着くらいしかありませんが、灯台が設置された当初は諸外国からの貿易船も行き来する賑やかな港だったそうです。




港湾の設備なので当時の政府が設置したのかと思いきや、建設にあたっては堺市民の寄付によって建築等が実現したとされています。航行の安全に必要な灯台を設置するだけの勢いがあったということのようです。夕日の名所としても知られているので、夕方頃に訪れると海と灯台の美しい景色を見ることができます。
おわりに
今回は堺旧港を散策して港の先にある旧堺燈台を訪れてみました。堺旧港は天然の良好として古くから海外との貿易のために使われていた港です。現在では市民の憩いの場や遊覧船の船着き場として使われているのみとなっているため、港に多数の船が行き来していたとは想像も付きませんが、堺の街が発展するのには欠かせない場所だったという歴史のある場所となっています。日本の歴史が好きな方はぜひ訪れてみてください。港の先にある現存最古の木造洋風灯台も美しいので近くを訪れたからには必見です。