ピンポイントで程よく冷やせるスポットクーラー！CORONA「冷風・衣類乾燥除湿機（CDM-10A2）」レビュー
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
CORONA 冷風・衣類乾燥除湿機
この記事ではCORONAの冷風・衣類乾燥除湿機（CDM-10A2）をご紹介します。CORONAは住宅用の各種機器を製造しているメーカーです。暖房や冷房よいった空調装置から、給湯器など、縁の下の力持ちの機器が多いです。また、安価で高品質な除湿機を多数展開しているので、除湿機選びの際には第一候補になります。
CDM-10A2-AS
冷風・衣類乾燥除湿機（CDM-10A2）は、製品名としては除湿機ですが、機能としてはスポットクーラーとしての用途で選ばれることが多い製品です。除湿機としての機能に追加して、冷却して結露させて除湿を行うという構造を応用して、冷風と排熱を分けることでスポットクーラーとしても使える優れものです。
操作パネル
機能は『冷風』、『除湿』、『送風』の3種類です。通常の除湿機の場合は除湿機能しか無い場合が多いのですが、エアコンのように部屋全体を冷やすものではないもののクーラーとしての役割として『冷風』と『送風』がついています。稼働してみた結果については後述します。
排水タンク
10L入る大型の排水タンクが取り付けられています。空気中の水分を結露させて、取り除いた水分がこの排水タンクにたまります。除湿前の湿度にもよりますが、1日稼働させたら1回満水になって捨てる必要がある程度には溜まります。
排熱口
背面には排熱口があります。通常の除湿機は排熱と除湿の際に冷えた空気を同じ排気口から排出するのですが、スポットクーラーとして使えるように熱い風と冷たい風の出口が前後に分かれています。除湿機として稼働させるとややぬるい風が、スポットクーラーとして稼働させると熱い風が出てきます。
コンセント掛け
側面にはコンセントを引っ掛けておけるような小さな穴が開けられています。収納する際にはコンセントを束ねたらこの側面の穴にかけておくことで綺麗にしまうことが可能です。
吸気パネル
正面左側には吸気パネルがついています。使用するとホコリが付着するので時々フィルター掃除すると効きが良くなるそうです。
排熱用ダクト
布製の排熱ダクトが付属しています。スポットクーラー機能を使用すると背面からは熱風が吹き出します。かなりの熱風で、その風が前に回り込んでしまうとかえって部屋が暑くなってしまいます。排熱ダクトを使うことで、部屋の中で少しでも熱風を遠くに逃がすことが出来るようになります。本体を窓際で使用して、排気ダクトを外に向けて使うのがおすすめです。そうすることで排熱は外に、冷風は室内に向けて吹き出します。
排気ダクトを使用しない場合は排熱口の下にある収納ボックスに畳んでしまっておくことが出来ます。スポットクーラーは夏にしか使わないので、冬にはしまっておくことになります。その間ずっと排気ダクトを別に収納すると出て来ないということにもなりかねないので、収納スペースが設けられていることはとても素晴らしいです。
ちなみに公式に推奨されているものではありませんが、排熱ダクトの長さが足らない場合は市販のダクトホースを使用することで、多少は長さを伸ばすことが出来ます。窓の外に向けて排気することが出来るか否かによって室内の快適度が変わります。
ほんのり冷風のスポットクーラー機能
準備が整ったので、早速稼働させてみることにしました。製品説明によると最大で室温よりも-10℃の冷風が出てくるそうです。確かに涼しい風が出てきます。エアコンを使わない暑さ対策として昔からあるもので例えるなら、扇風機の前に氷を置いたときのような爽やかな風が出ています。冷風が出てくる扇風機と考えれば分かりやすいのかなと思います。他の例えなら暑い部屋で冷蔵庫を開けたときのようなふわっとした涼しさがあります。
ただし、スポットクーラーなのであくまでもスポットで使用する以外には使えません。背面からは反動で熱気が排出されていますし、そもそもエアコンのように部屋全体を冷やすほどの冷却力はありません。数時間経っても部屋の室温が下がることは無いので、あまりにも強烈に熱くなる環境や部屋をガンガンに冷やしたい場合には素直にエアコンを導入したほうが良いと思われます。
おわりに
-2～3℃でも下がると体感でも明らかに涼しさを感じられるので、値段の割にスポットクーラーとしてはとても優秀です。エアコンを設置していない空間で一時的に作業をする必要があるときや、部屋の構造的にエアコンの効きが悪い場合には、少しでも快適に過ごすためという意味ではとてもおすすめです。また、エアコンを使用すると部屋全体が冷えすぎるのであまり好きではないという方にも外気を取り入れつつ使うスポットクーラーは良いかもしれません。
