西九州新幹線開業で「江北駅」に改称！100年近く続いた名から新時代を迎える「肥前山口駅」を訪れる
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肥前山口から「江北駅」に改称
江北駅は佐賀県杵島郡江北町にある長崎本線の駅です。西九州新幹線が開業した2022年9月23日に肥前山口駅から改称しました。改称後の江北駅の名前の由来は駅所在地の江北町からです。町制70周年を記念して改称する運動が始まり、西九州新幹線の開業に伴い改称が実現しました。
西九州新幹線が開業する直前に訪れているので、まだ行き先表示などは肥前山口行きとなっています。西九州新幹線が開業した際には肥前山口から江北へと改称されるので、行き先表示も当然江北行きに変わります。肥前山口行きの表示が見られるのもあと僅かでした。
改称直前の肥前山口駅
肥前山口駅は、1895年に『山口駅』として開業し、その後に山口県の山口駅と混同するのを防ぐために、1913年に旧国名を先頭につけて『肥前山口駅』という名前になりました。100年近い年月も使われてきた名前ではありましたが、開業時になぜ山口駅と名付けられたのかということにはっきりとした理由はないようで、新幹線開業という記念に合わせて町の名前を知ってもらうことを目的として、江北駅へと改称されることになったそうです。
乗り鉄の中では一種の競技のようなものである『最長片道切符の旅』の終点となる駅となっていたこともあるため、鉄道が好きな方の中では馴染みのある駅といっても過言ではないと思われます。ダイヤ改正や路線の新設や廃止によって最長片道切符の旅の起点や終点は時々変更されます。西九州新幹線が開業したことによって、最長片道切符の旅の終着点は、肥前山口駅から新大村駅へと変更されました。江北駅へと変わるのと同時に最長片道切符の旅の終着駅ではなくなりました。
江北駅から路線バスで武雄温泉へ
江北駅から武雄温泉までは鉄道ではなく路線バスで移動することにしました。鉄道は特急で移動することが前提となっているため、普通列車で移動するにはとても不便なダイヤとなっており、先に進むためには江北駅で数十分間も何もせずに待つことになります。目的地の武雄温泉まではあと数駅という中途半端な場所でただ待つのは非常にもったいなかったので、路線バスで時短を図ります。
明らかに旅行者で実際に江北駅で後続の列車が無いことに困っている人は他にもいたので、バスで早く移動できることが周知されていれば乗車したかった人もいたかもしれません。せっかく駅前に乗り換えやすいバス停があるのに、もったいないなと思いました。
祐徳バスの下西山車庫行きの路線バスは、佐賀駅バスセンターから武雄温泉の先にある車庫まで乗換なしで移動できます。路線バスの運賃は、佐賀駅バスセンターからは1,000円、港北駅からは730円です。鉄道があまりにも不便な区間なので、佐賀駅から武雄温泉まで行ける『分かりやすくてお得な企画乗車券』を出してくれたら旅行者にとってはかなり重宝だと思われます。
ちなみに、はじめは反対側のバス停に行ってしまったのですが、町内循環バスの運転手さんが「向こう側！」と教えてくれたので無事に乗車することができました。
蒸気機関車29611
列車は数十分間来ないので、江北駅から武雄温泉までは路線バスが先行します。途中の大町駅付近では車窓から蒸気機関車29611を見ることができました。蒸気機関車29611は炭鉱からの石炭を運ぶのに使われていた小型の蒸気機関車だそうです。
西九州新幹線の高架
武雄温泉駅から武雄温泉までも歩いても行くことができるのですが、路線バスならちょっとだけ歩く距離が短くなります。路線バスの場合は武雄温泉駅から500m先の『武雄温泉入口』というバス停で下車です。最終的に歩く距離も短くできたので路線バスに乗ったことは大正解でした。交通系ICカードも使用することができて、モニターで停留所案内もあるので安心して乗ることができました。
おわりに
西九州新幹線の開業に伴って改称される直前の肥前山口駅（江北駅）を訪れました。特急列車の利用を増やすための策なのか、普通列車の接続が悪いのでその点に関しては残念ではあります。江北駅からは予定とは異なりますが、まさか待ち時間無く路線バスで先に進むことができました。普通列車で武雄温泉を目指しているときに江北駅で待ちぼうけを食らった場合はぜひ路線バスも検討してみてください。
