Wii Uの販売状況を元に、Switchの販売台数を大予想!してみました。
はい、みなさんこんにちは。いんたらくとです。
目次
革新的だったWii Uの事例
みなさんはWii Uを覚えていますか。大ヒットしたWiiという家庭用ゲーム機の後継として発売されたものの、発表時からいまいちだなという声がちらほらと聞こえていたゲーム機です。
以下のように革新的なゲーム機でしたが、結果的には散々なものでした。理由は簡単で、面白そうなタイトルが発売されなかったからです。
課金システムの導入
amiiboという課金要素が導入されました。約1000円~の専用フィギュアを購入することで、ゲーム内に登場させることができたり、経験値を保存したり出来るというものです。フィギュア内部に近距離無線通信(NFC)に対応しているチップが含まれているため、端子同士を物理的につなぐこと無く双方向通信が可能となっています。
- ゲーム内キャラの「マイデータ」が保存できる安心
- フィギュア所有による満足
ソフトハード両面の満足度を得られるamiiboは、結果的には課金要素としては良かったと思います。
据え置き機のタッチパネル対応
任天堂はDSを発売したときからタッチパネル対応による差別化を図りました。当時のライバル機はSONYのPSPでしたが、タッチパネルはついていませんでした。その後にタッチパネルが基本のiPhoneが発売されたり、PSP後継機としてタッチパネル搭載のPS Vitaを発売するなど、携帯可能なものにタッチパネルが普及すると、DSだけが特別というものではなくなってしまいました。
据え置き機として開発されたWii Uはその流れからタッチパネルを搭載する運びになったと考えられます。もちろんそれも、競合機にはない良い機能でした。
売れ行き比較
出典 ハード累計販売台数の推移(発売日揃え)|ゲーム売上定点観測
なぜならば、Wii Uが日本で発売されたのは2013年12月8日のことでしたが、同月中に発売されたのはわずか15タイトルでした。同じく2013年発売のPS4は本体と同時に発売されたタイトルはダウンロード版も合わせると25タイトルでした。
このことから絶対的にゲームソフトの数が不足していた事が分かります。数が多ければ良いというものではありませんが、少なければ少ないほど判断の材料が揃わず、購入をためらう人が増えます。イノベーター理論で説明すると、初速はゲーム好きのイノベーターとアーリーアダプターが購入し、それ以降は評判を聞いて購入するマジョリティ層へ移行します。イノベーターが太鼓判を押さないと購入の連鎖が次の層に繋がりません。
外れ値の確認
Xbox Oneの売れ行きが悪いのは同じタイトルがPS4でも展開されている事が多かったので、そちらに流れたからです。3DSが急激に伸びたのは発売からしばらくして、1万円の値下げを断行しました。ソフトの評判は悪くなかったことや旧機種との互換性があり乗り換え需要があったため、以後急速に伸びていったものと考えられます。
これらはもはや例外として扱っても問題ないでしょう。
長期サポートの重要性
3DSのとびだせどうぶつの森というゲームソフトは2012年11月発売ですが、2016年には大型アプデートが配信されました。New 3DSからはWii Uと同じようにamiiboに対応したので、ソフトに課金要素を付加するためのアップデートでしたがとても驚きました。
Nintendoのハードが売れているのは息の長い商品展開という土壌があったからです。同じ3万円を払うにしても、5年遊べるのと10年遊べるものだったら後者を取るでしょう。短いスパンでの消費が当たり前になった今、サポート期間が長いことも消費者に求められるようになってきています。
ところがWiiの後継機として期待されていたWii Uはソフトの充実感に欠け競合機と差が開く一方となっています。4年を経過した段階で後継機に取って代わられようとしています。これは、消費者からの信用に大きく傷がついたのではないかと予想します。
Nintendo Switchの概要
2017年3月3日に2万9980円で発売されるSwitchは、設置型のドック、画面のついた本体と独立して使用可能な左右のコントローラで構成されています。
本体は持ち運び可能で、本体1台で同時に2人まで遊ぶことができます。本体は8台までローカル通信接続可能だそうです。なお、オプション品のコントローラーを追加購入した時に、本体1台で同時に何人まで遊べるかは不明です。(4人?)
参考
Nintendo Switch|Nintendo任天堂ホームページ
コントローラーが外せるのは外出中でも、気軽に2人同時プレイが出来るようにだと思いますが、それ以外の使い方を考えている時にはただの弱点です。つけたり外したりとパーツが多いことによる壊れやすさというのは心配です。
携帯型据え置き機
Photo by Nintendo Switch
WiiやWii Uのときと違い、外部出力ポート等を纏めたドックに接続することで据え置き機として、画面付きの本体を3DSのように持ち運んで1人でゲームしたり、コントローラーを外して2人で一緒に遊ぶことができます。
据え置き機でも携帯機でもない、携帯型据え置き機です。持ち運びに最適化したWii Uという印象です。
赤外線のJoy-Con
Joy-Conは間にグリップを挟むことで従来のコントローラーのような感覚でも使用できるようなのですが、さすがに実物を見ない限りは使い勝手が分かりません。従来型のコントローラーもオプション品として販売されるので、ひとまず安心です。
Photo by Nintendo Switch
赤外線モーションセンサーを搭載しているので、VRのような操作感を体験できるとのことです。ARMSという格闘ゲームではJoy-Conを両手に持って、現実世界で殴る動作をするとゲーム内で殴る攻撃ができます。
Joy-Conの赤外線センサーはじゃんけんのグー・チョキ・パーのような手のちいさな動きも認識出来るそうなので、あくまでソフトが対応していればの話ですけども、新しいゲーム操作ができるのは間違いありません。
オンライン接続は有料
2017年の秋以降に一部のソフトを除き、オンライン対戦は有料になるそうです。価格等の詳細は発表されていませんが、競合サービスのPS4と同じく月500円(税抜)位と予想します。
2017年2月2日追記
年2千~3千円と有料化して、通信対戦の機能や過去の人気ゲーム配信などを充実させるとみられる。
出典 http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12424800R00C17A2TI1000/
日経新聞の報道によるとオンライン接続料は年2000~3000円になる見込みとのことです。
Switch販売台数予想
上でまとめた情報を元にSwitchの売れ行きを予想してみたいと思います。数年後に答え合わせが出来るか分かりませんが・・・。
まず、初速は60万台を超えるのではないでしょうか。今回のSwitchは8タイトルです。初めの評判次第で今後の売れ行きが決まるのですが、あまりに少ないような気がしました。これでは勝負になりません。
最も期待度が高いと思われるスプラトゥーン2は夏頃に発売されるので1年後までには130万台を突破するかしないかだと思います。それ以降はWii Uのように停滞するのではないでしょうか。PSVRのような拡張性を持っているわけでもなく、マリオメーカーのような「実は外部のアイデア」と言われているゲームを開発しない限りはWii Uと同じ結末になりそうです。
SwitchにはWii Uのときよりもずっと厳しい状況に立たされています。赤外線コントローラーがどこまで機能を活かしきれるかが鍵になります。3DSの時も2Dモードで遊びましたし、モーションセンサーを使うことは殆どありませんでした。本体の機能としてあっても、ソフト次第では無用の長物となってしまいます。
【国内販売予想値】
初速:60万台
1年後:130万台
初期出荷台数は全世界で200万台とも言われていますが、出荷台数はあくまで出荷であって遊ばれている数ではありませんので、あえて販売台数を予想してみました。私はまだ買うか決めかねていますが、PVは集まるものの書いていても読んでも面白くない「Switchを買わない◯つの理由」は他の人に譲ります。
なお、この記事の情報は著者のいんたらくとによる独断と偏見に基づき導かれています。この記事の情報によるあらゆる損害の補償はいたしかねますのでご了承ください。