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SL運行日のお楽しみ!機関車の車庫がある「下今市駅」で営業運転に出発するSLを間近で見る

SL運行日のお楽しみ!機関車の車庫がある「下今市駅」で営業運転に出発するSLを間近で見る

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

SLの出庫と転車台

下今市駅の駅構内にはSLが見られる転車台広場というSL見学スポットがあります。転車台広場広場では、機関車が車庫から出発する様子や折り返し運転する際に機回しを行う様子を見ることが出来ます。訪れた日はSL大樹の運行日でした。SL大樹は運行日によって目的地が異なりますが、この日は鬼怒川温泉駅行きとして運行されます。下今市駅の留置線には旧型客車が停車していました。SL運行日だけのお楽しみです。

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出庫するSL

SLが運行される日には、下今市駅を出発する時間のおよそ30分ほど前になると機関庫から出庫して営業運転に向けた準備が行われます。この日のSL大樹はC11 207号機が担当します。ちなみに、試運転のヘッドマークを付けているC11 123号機は、2018年に東武鉄道が復元整備を行い2022年に営業運転に復帰した機関車です。江若鉄道という琵琶湖の西側を走っていた私鉄向けに製造されたC11形の1号機でした。

C11 207号機は北海道でからやってきたSLです。冬の湿原号の牽引機として使われているC11 171号機とは同じ道南を走っていた仲間です。2000年に北海道苗穂工場で動態復帰されてからは、2014年にはSLニセコ号としても活躍していた機関車です。2015年にJR北海道から東武鉄道に貸し出されて、その2年後の2017年よりSL大樹として下今市を拠点に東武線を走っています。

転車台を通るSL

機関庫から出るとその先には転車台があります。まっすぐ進むだけだったので転車台は通っただけでした。転車台とは機関車を回転させるための回転装置です。

電車は前後に運転台がついているため、どちらも前として運転することが出来ますが、SLは前後が決まっています。反対方向に進む際には前後を入れ替える『機回し』という作業が必要になります。後ろから押しても走れないことも無いのですが、安全のために先頭に補助員を配置した上で低速でしか走れない決まりになっています。

目の前を進んでいく

無事に出庫が完了しました。見学スペース目前の線路をさらに線路を進んでいきます。

機関車の後ろに連結されているのはヨ8634という車掌車です。一般的には車掌車には事務室のような部屋とお手洗いがついています。国鉄時代には客車の最後尾に連結されていたそうですが、東武鉄道では機関車のすぐ後ろに補助的に設置されています。本来の用途である車掌用ではなく、保安装置を搭載するために使われているそうです。

SL展示館

SL展示館は、SLについての展示が行われている資料室です。SLの仕組みや東武鉄道での取り組みなどSLについての展示があります。SLが入線するまでの時間には展示を見ながら待つことが出来ます。スタッフの方が作成したSL新聞も必読です。鉄道系YouTuberのサインもありました。

多くの車両が来る下今市駅

下今市止まりの普通列車です。下今市駅は東武日光線と東武鬼怒川線の分岐駅で、東武日光と鬼怒川温泉はどちらも観光地ということもあって列車の本数も多く設定されています。SLまでの待ち時間でも次から次へと列車が入ってきては出ていきます。

鬼怒川温泉行きの特急リバティが到着しました。SLに乗車するだけなら後の電車でも間に合います。SLが車庫を出るのは出発の30分前なので、後続の特急でも余裕を持って乗り換えることが出来ます。ただし、車庫から出発するSLを見たいのであれば早めに下今市駅に到着している必要があります。

SLが旧型客車の前に連結する作業が行われていました。客車と連結が終わったらしばらくその場に停車していましたが、その後ゆっくりと後ろに下がって行って見えなくなりました。出発の時間が近くなったらホームに入って来るそうです。

特急スペーシア日光がホームに入ってきました。特急スペーシアは新宿駅発着のJRと東武の直通特急です。JRと東武の直通特急で使われている車両は、東武とJRのものがありますが、このときは成田エクスプレスとして運転されていたJR東日本253系電車が使われていました。JRも東武も観光地日光までの路線は競合しているのですが、都心部からのアクセスでは東武線の方が距離が短く速達性が高いことから、途中の栗橋駅にある連絡線を通って相互に直通運転をしています。

旧跨線橋レトロギャラリー

エレベーターのついた新しい跨線橋もありますが、ホームの北端には旧跨線橋も残されています。旧跨線橋は、旧跨線橋レトロギャラリーとして公開されています。跨線橋そのものがレトロな建築物となっていて、通路の広告枠にはレトロなポスターが展示されています。この場所だけ昔の時間が流れているかのようです。白黒写真で記念撮影したらもっと雰囲気が出るかもしれません。

おわりに

SL大樹に乗車する際にはぜひ早めに下今市駅に来てみてください。単に機関庫から出てくる様子が見られるだけでなく、SL展示館や旧跨線橋ギャラリーといった見どころもあります。SL大樹は乗るだけでは長くても下今市から鬼怒川温泉までの約30分しか乗車時間がありません。少しだけ早く下今市駅を訪れるだけでプラスアルファの楽しみが待っています。

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