旭川生まれで昭和を代表する小説家!自宅書斎と居間が移築された「井上靖記念館」を訪れる
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井上靖記念館


本日は旭川にある井上靖記念館を訪れました。井上靖は旭川出身の文学作家で『おろしや国酔夢譚(1969年)』では第一回日本文学賞を受賞した経歴もあります。井上靖記念館は1993年に開館し、井上靖の生涯や作品についての展示が行われています。世田谷区にあった井上靖の自宅から書斎と応接間を移設復元しており、当時の作品づくりの雰囲気を感じることが出来るようになっています。
入館料
一般 | 300円 |
70歳以上の旭川市民 | 150円 |
高校生 | 150円 |
開館から2006年までは入館無料だったそうですが、現在は一般300円、高校生150円、高校生以下は無料です。隣接している旭川市彫刻美術館(旧旭川偕行社)とは共通入場券が発行されており、単館でそれぞれ入館するよりも若干お得に入館することができるようになっています。
常設展示室
常設展示室は井上靖の生涯についての展示や、作家としての作品についての展示が行われています。井上靖は、1907年~1991年の間に多数の小説を出版しています。代表作として知られているのは、『闘牛』や『氷壁』といった小説、『あすなろ物語』や『しろばんば』という自伝などがあります。また、海外旅行が珍しかった頃に秘境を訪れた際には紀行文も残しており、小説家としての枠組みでは表現できないほど幅広い作品を残しています。
井上靖邸の応接間

井上靖邸の書斎・応接間は東京の世田谷区にあった自宅を移設復元した展示室です。家具や日用品は実際に使用していたものが当時のままの位置に配置されているそうです。応接間に設置されている置物は井上靖が趣味で集めたコレクションだそうです。




壁一面に埋め尽くされるように設置された書棚には様々な本が収納されています。中には読んだことがあるような作品や辞典など実用的な本もありました。部屋の壁一面に本が収納されているので、高い場所の本を出し入れ出来るようにはしごも設置さrていました。
井上靖邸の書斎


世田谷区ではめったに部屋の窓から雪を見ることはなかったかなと思いますが、和室の机に向かって原稿を執筆したり、縁側のクッション椅子に座ってのんびりと考えたりしていたそうです。また、大の愛煙家でもあったので机には灰皿も用意されていました。


背後の棚には井上靖が生涯に出版した作品が展示されていました。棚一面に作品が埋められるほどの数を出版していたということでもあります。
おわりに

旭川駅までは路線バスで戻りました。路線バスの路線自体はそれなりに充実しているのですが、ちょうど最寄りのバス停から出る系統はしばらく来ないことが判明したのでやむを得ず少し離れたバス停まで歩いて移動しました。別の通りまで移動すれば別の系統があるので駅まで帰れなくなる事はありませんが、バス停までの距離が変わってくるので訪れる際には帰りのバスの時間についても調べてから記念館を見学すると良いかもしれません。