韓国・大邱地域で最古の教会!宣教師スウィッツァー住宅も残されている「大邱第一教会」を訪れる
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宣教師スウィッツァー住宅
宣教師スウィッツァー住宅は、韓国・大邱の中心部にある歴史的建造物です。1989年に大邱広域市有形文化財に指定されています。名前の通り、アメリカ人でプロテスタント系の宣教師である『スウィッツァー』が暮らしていた建物です。当時の宣教師は西洋医学に基づく医療の提供も行っていたことから、キリスト教を伝えるだけでなく、地域の病院としての役割も担っていたそうです。この場所にあった東山基督病院と合併した、地元私大の啓明大学医学科の源流のひとつとなっています。
同じ時期に大邱を訪れた宣教師は何名かいるのですが、その中でも筆頭格がスウィッツァーです。1893年から大邱に滞在してキリスト教を伝えていたそうです。建物は西洋風にレンガ造りとなっているのですが、部分的に韓国の伝統家屋である韓屋造りも取り入れられている。現在では『宣教博物館』として聖書や大邱でのキリスト教の布教の様子などを展示しているそうです。営業時間よりも早くに訪れていたのでまだ営業していませんでした。
宣教師墓地
今でこそ飛行機に乗ってしまえばわずか数日で世界中を行き来できるようになりましたが、宣教師たちが布教にきた1890年代は骨を埋める覚悟で来ていたようです。裏庭の部分には宣教中に没した宣教師のための墓地が設置されています。
3.1万歳運動道
日本統治時代に反体制秘密結社の一員として活動していた学生たちが通った路地があり、記念のアートが設置されていました。大邱は中央のソウルからも距離が離れていることから、監視が緩かったのか反体制派の活動も活発に行われていたことが伺えます。
大邱第一教会
大邱第一教会は、1908年に建設されたのがゴシック様式の建物です。慶尚北道のなか即ち大邱の周辺の都市のなかでは、最古のプロテスタント教会だそうです。1895年に釜山にあった宣教本部が大邱に移ったことで大邱での布教が始まりました。当初は小さな家屋だったそうですが、キリスト教信者の増加に伴い1908年に建てられたのが現在の建物だそうです。内部は撮影禁止でしたが、見学することはできました。とても大きな教会でまるで音楽ホールのような広さがありました。