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根室の東端にある「納沙布岬」から返還されない北方領土の歯舞群島と国後島を眺める

根室の東端にある「納沙布岬」から返還されない北方領土の歯舞群島と国後島を眺める

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

北方領土を望む納沙布岬

納沙布岬は北方領土を除く日本最東端の岬です。納沙布岬からは北方領土のうち歯舞群島と国後島を望むことが出来ます。北方領土のうちの残りの択捉島と色丹島は位置関係的に直接見ることは難しいようです。

歯舞群島と国後島はとても近いので晴れていれば見ることが可能です。訪れた日はやや雲が出ていたのですが、歯舞群島と国後島の島影を確認することが出来ました。

四島のかけ橋

北方領土返還を願って造られた『四島のかけ橋』というオブジェがあります。四島のかけ橋は北方領土に関連する報道で見かけたことがある方も多いかなと思います。四島のかけ橋の中央には祈りの火が灯されています。祈りの火は北方館によって管理されています。第2次世界大戦の後に日本へ返還された沖縄県の南端にある波照間島で採火された火を絶えずに灯し続けているそうです。

高い山が特徴の国後島

国後島は面積の大きな火山島で日本の管理下では古釜布という集落がありました。国後島にはいくつかの山がありますが、納沙布岬から確認できるのは3つです。北海道に近い標高535mの泊山と標高882mの羅臼山の2つの山は比較的大きく見えます。

国後島南部には泊という大きな集落がありましたが、日本に近すぎることを嫌って、現在国後島に滞在している人々は古釜布を拠点としています。

国後島で最も高い標高1,772mの爺爺岳は、北海道からも遠い位置にあります。この日は雲に隠れて頂上までは確認できませんでした。

平たいが特徴の歯舞群島

距離が近くて平たいのが歯舞群島の一部です。左から7km先の水晶島、16.7km先の勇留島、萌茂尻島、13.7km先の秋勇留島です。水晶島と勇留島の間には、北方領土と北海道の区切りとなっている貝殻島があります。

水晶島では周辺の海藻の採取や馬の放牧が行われていました。勇留島では缶詰工場が設置されていて労働者が生活していました。

島を還せ

北方領土返還運動に合わせた石碑や標柱が設置されています。こちらの石碑には『島を返せ』と書かれていました。シンプルですが、とても分かりやすい標語です。

ウミガラスが並んでとまっていました。なぜそこに密集しているのか不明ですが、なんだか居心地が良いのかも知れません。

中間ラインの貝殻島灯台

島と島の間を某国の警備船が巡回している様子も見えました。ほぼ毎日数隻の警備船が巡回しているようです。

日本と某国の実質的な境界線となっているのが貝殻島灯台です。貝殻島灯台は1937年に点灯した灯台で、灯台の周囲は昆布の漁場となっています。納沙布岬からの距離は3.7mです。現在は改修工事を行うことが難しく、朽ち果てた状態が続いています。

貝殻島灯台を管轄区域の中間ラインとして、手前が北海道、奥が北方領土の範囲となっています。貝殻島灯台よりも先に進むと武装船に拿捕される恐れがあってとても危険です。漁業協定で越えることが許される時期もありますが、基本的には危険が伴う場所となっています。

納沙布岬灯台

納沙布岬灯台は北方領土を除く最東端の灯台です。また、1872年に設置された北海道最古の灯台でもあるそうです。近くには貝殻島灯台もありますが、そちらは安全上の問題から実質的に使えない状態になっているため、この海域を見守る灯台として納沙布岬灯台が活躍しています。

霧が多い地域ということで霧笛を鳴らしていましたが、2011年に廃止されました。廃止されるまではぽーっという音が一定間隔ごとに鳴らされていたそうです。おそらく、船舶レーダー等の性能が向上して、霧笛に頼らなくても方向を見失いにくくなったのが理由です。

おわりに

北方領土返還運動の最前線の納沙布岬を訪れました。北方領土は肉眼で見えるほど近いのにとてもとても遠い場所です。返還されるその日までこの地での運動は終わりません。

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