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八幡平自然探勝路をガイド付きで歩く!八幡沼やドラゴンアイの鏡沼を巡って自生するモウセンゴケを見る

八幡平自然探勝路をガイド付きで歩く!八幡沼やドラゴンアイの鏡沼を巡って自生するモウセンゴケを見る

はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。

八幡平自然探勝路

八幡平は岩手を代表する温泉も楽しめる高原にある観光地です。秋田県と岩手県にまたがった十和田八幡平国立公園のなかにあり、美しい池や草花、動植物などを見ることが出来ます。八幡平周辺には歩きやすいように整備された『八幡平自然探勝路』というトレッキングコースが設置されています。

今回は、岩手県北バスの運行する観光路線バスである『八幡平自然散策バス』に乗って盛岡駅から八幡平頂上まででやってきました。盛岡駅は新幹線も停車する県庁所在地の大きな街でしたが、たったの2時間でガラッと景色が変わりました。乗換なしで移動してきたので、感覚的には本当にあっという間の到着でした。なお、八幡平自然散策バスについての詳細は別の記事をご覧ください。

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ガイドと歩く八幡平及び周辺トレッキング

ガイドと歩く八幡平及び周辺トレッキングは、八幡平ビジターセンターが主催するガイド付き散策プログラムです。自然散策バスの乗車特典として無料で参加することができます。無料トレッキングツアーの所要時間は、昼食休憩を含めて約3時間です。往路は10時55分に到着し、復路は15時に出発する自然散策バスの時刻表に合わせてツアーが組まれています。

土地勘のあるガイドさんと一緒に行動することで、初心者でも程よいペースで安全に散策することができます。自然環境は何があるかわからないので、高低差は最初だけ登り坂がありますが、残りはほぼ平坦のトレッキングコースとなっています。整備されたトレッキングコースを歩くので、難易度は決して高くはありませんが、安全を確認してくれるガイドさんの存在は大きなメリットとなります。

八幡平トレッキングツアーの様子

自家用車など他の交通手段で訪れてガイドツアーに参加したい場合は事前に予約が必要なのですが、八幡平自然散策バスに乗車すると予約不要かつ無料でガイドプログラムに参加することが出来ます。バスを降りたら流れで受付やお手洗いを済ませて、八幡平自然探勝路トレッキングへと出発です。

高地の草花が見られる

八幡平は高地にあるため、高い土地に咲く花や草を見ることができます。ガイドさんが歩きながら草花の紹介をしてくれるので、道中も飽きることはありません。何も知らなければまっすぐあるき続けるだけとなってとても気分も滅入りそうですが、ガイドツアーでは次々といろいろと案内があるので気も紛れてます。何と言っても見どころを見逃す心配がありません。

雪害で立ち枯れた木

立ち枯れた木がいたるところに立ち並んでいて、一見すると異様な景色となっていました。冬の寒さで積もった雪よりも上に出ていた部分は枯れてしまいこのような景色になっているそうです。

緑色の葉っぱが伸びているところは冬には雪の下だった部分だそうです。雪に覆われている方が温かく、雪の外はとても木が生き残れる環境ではないことが分かります。毎年毎年伸びては枯れてを繰り返すのですが、伸びすぎると雪害でもれなく枯れてしまうので、結果的に周囲にはわりかし低い木しかありません。

水の溜まった窪地

八幡平自然探勝路の経路上には水の溜まった池のような場所が何箇所かあります。ただ、なぜ水が溜まっているのかははっきりとしたことは分かっていないそうです。火山の火口に水が溜まった火山湖というわけでもなく、自然の不思議でいつの間にか水が溜まっている場所です。

クサイチゴの実が成っていました。道中には食べられる木の実も多く見られます。自然を楽しむことが目的となっている国立公園内のため動植物の採取は控えることが原則です。運良く落ちていれば拾って観察することもできますが、基本的には見るだけ写真を撮るだけとなっています。

鏡沼(八幡平ドラゴンアイ)

最初の見どころスポットの鏡沼に到着しました。鏡沼は別名では八幡平ドラゴンアイと呼ばれています。雪が積もると光の反射でまるでドラゴンの目のようなとても鮮やかな美しい色合いになるそうです。地元では長いことよく知られている景色だったようですが、外国人観光客のSNS投稿で一躍注目をあびるようになったそうです。外からの視点には意外性があるというのが学びとなったという旨の説明がありました。

訪れた時期は夏だったので、八幡平ドラゴンアイが見られる時期ではありません。八幡平ドラゴンアイは見られませんでしたが、鏡沼の名前の由来になったであろうきれいな水面の反射は見ることができました。ほんの少し風が出ていましたが、鏡写しになった景色がよく見えます。

2つの池が並んだメガネ沼

眼鏡状に2つの沼が並んでいるので、メガネ沼と呼ばれているそうです。それぞれ単体の沼として眺めているとどういうことなのか理解できないかなと思います。

中間地点に立ったら納得のメガネでした。右側の沼のほうが大きいので見るときはど真ん中に立って眺めるのがコツです。

雪害を受けた樹木は雪の重さに耐えきれずに真っ二つに折れます。本来樹木は簡単には折れませんが、この場所は冬になると樹木が折れるほどの雪が降り積もります。

おそらく食べられる木の実のひとつのナツグミも見つけることが出来ました。ナツグミの味は甘酸っぱいさくらんぼのような味だそうです。食用としてスーパーに並んでいる甘さは期待出来ませんが、自然界で自生している植物としては美味しい方に入るようです。

八幡平山頂展望台

八幡平山頂に到着しました。トレッキングツアー出発地点の八幡平山頂レストハウスや見返峠駐車場は山頂や頂上などいかにも一番高い場所のような名前が付けられているものの、それらはあくまでも車で訪れられる場所としての山頂です。本当の山頂はこちらとなっています。

八幡平山頂は標高1613mです。展望台に登れば山頂からの景色を眺めることが出来ます。頂上ということにはなっているものの山頂付近はなだらかな丘のようになっているため、唐突に頂上にたどり着きます。

展望台に登って周囲を眺めてみましたが、山頂から景色も素晴らしい景色が広がっているというよりもこのあたりで一番高い場所の山頂に来たことそのものが記念になるという感じでした。景色だけなら見返峠駐車場に隣接された八幡平展望台のほうが良いかなと思います。また、山の天気は変わりやすいという格言もあるように、なんだか徐々に雲が増えてきて雲行きが怪しくなってきていました。雨が降ってしまうと逃げ込む場所もないので、このまま天候が持ってくれることを願うばかりです。

山頂から八幡沼への散策路

八幡平自然探勝路には地点を示す番号札が立てられていますが、自然の流れには勝てません。ところどころ標識が落ちている箇所もあるので、ガイドツアーに参加せず個別散策をしているときには要注意です。今回はガイドツアーに参加しているので、初めてでも道についての心配はありません。

八幡平山頂から八幡沼方面へ向かう道は舗装されていました。足に負担が少ないのは舗装されていない道かもしれませんが、心理的には舗装路の歩きやすさは段違いです。八幡沼が近づくに連れて徐々に下っていきました。

道中には様々な草木が生えています。きれいな花も咲いていました。水場もところどころ見ることができます。川の源流となるような大きな沼ができる環境なので、当然のことながら似たような環境の周囲にも水が溜まりやすくなっているようです。

八幡沼

周囲で一番大きな八幡沼と隣接しているガマ沼に到着しました。八幡平自然探勝路の短時間トレッキングの順路としてはおおよそ半分の地点です。大きな八幡沼の外周をぐるっと回るように設置されている散策路へと進みます。八の字形になっている自然探勝路のちょうど合流地点でもあるため、出発地点の八幡平山頂レストハウスまでショートカットして戻ることも可能です。体力や時間の関係でリタイアする場合は八幡沼を眺めたら終了です。

おそらくジューンベリーの木です。自生しているものと栽培されているもので味は異なりますが一応食べることが出来る木の実です。

八幡沼のほとりに見える建物が陵雲荘という避難小屋です。天候が急激に変化して駐車場方面へ戻れなくなってしまった場合には、簡易的に宿泊も可能な設備が整備されています。ちなみに、本日の昼食休憩は陵雲荘の横で実施するそうです。お手洗いも設置されているので休憩場所にはもってこいです。

とても鮮やかな羽の蛾か蝶かが花の蜜を吸っていました。よく見ればとても多くの動物や昆虫もいます。なんと猛獣として知られている熊も出没が確認されているそうです。もっとも、熊が出没した場合は安全が確認されるまでガイドツアーは即時中止となることもありえるので、熊には出会いたくはありません。

避難小屋の陵雲荘で昼食休憩

八幡沼のほとりにある陵雲荘に到着しました。予定通り陵雲荘で昼食休憩の時間となりました。陵雲荘の横には八幡沼を眺められるベンチが設置されていて、良い景色を眺めながら休憩することが出来ます。

八幡平ビジターセンターで入手したおにぎりを食べました。大きなおにぎりで山歩きの間に食べる食事としてもボリューム満点です。大自然の中で食べるおにぎりは格別です。お弁当を持ってきている方もいました。

食べ物を持ってきていない年配の方もいたのですが、何も食べないと良くないということでガイドさんが諸々対応していました。陵雲荘は立派な建物ではありますが、あくまでも無人の避難小屋のため売店やカフェはありません。お金があっても山や森にはお店がないので買えません。食べ物や飲み物は持ってきたものが全てです。

八幡沼周回

昼食休憩が終わったら陵雲荘を出発して八幡沼をぐるりと歩きます。

ところどころ浸食されて木道が崩れている箇所もあったので沼に落ちないように細心の注意を払いながら先に進みます。順路の中で最も八幡沼に近づくスポットでもあります。木道が朽ちていて片足を池に突っ込み層になっている方もいたので、油断すると落ちます。

秋田県へ流れる川

秋田県の大館市や能代市を流れる米代川の源流のひとつがまさにこの場所です。小さな流れが他の源流と合流して大きな川になります。

秋田県の大館市や能代市を流れる米代川の源流のひとつがまさにこの場所です。

地点番号を表示する看板が見えました。この場所の看板はしっかりと立てられています。

自生する食虫植物のモウセンゴケ

八幡沼の周囲にはモウセンゴケが自生しています。モウセンゴケは食虫植物の一種で、粘着液で小さな虫を捕まえて栄養にしています。植物園では定番の植物ですが、自生している様子を見られるのはとても珍しく、今回の八幡平トレッキングツアーでも目玉のひとつとなっています。

木道で歩きやすい

突然水が溜まっている箇所があるので散策路の木道を外れると大変です。木道に沿ってまっすぐと進んでいきます。

泥炭が露出する

泥炭が露出しています。泥炭は低温の場所で微生物によって植物が分解されなかったときに作られます。植物が分解されればその結果として土地の栄養も増えるのですが分解されていません。気温が低く植物を分解する微生物も少ないというとても過酷な環境であることが分かります。植物が練り込まれた土なので、乾燥させるととても燃えやすい燃料としても有用だそうです。

八幡平山頂レストハウスまでの散策路

藤七温泉彩雲荘の建物と奥藤七温泉が見えます。奥藤七温泉はその日の状態によって刻々と温度が変わる野湯です。

八幡平山頂レストハウスと駐車場が見えてきました。出発地点でもあり目的地でもあります。もう後わずかで到着します。八幡平自然散策バスの出発時間まではだいぶ余裕がある様子だったので、到着したらゆっくりと景色を眺めながら一休みしたいところです。

野生のトリカブトが花を咲かせていました。トリカブトは毒があるので食べられない有毒植物です。なお、どうやって確認したのかは定かではありませんが、味そのものはとても不味く食べられたものではないそうです。

岩手山の雲がほんの少しだけ薄くなっていました。晴れていれば岩手山の奥に早池峰山が見られるそうです。早池峰山の先には以前訪れた牧草地の荒川高原があります。

おわりに

今回は岩手県北バスの運行する八幡平自然散策バスの乗車特典で、無料の八幡平自然探勝路散策ガイドツアーに参加しました。お昼休憩込みで約3時間の散策をして八幡平の自然を満喫することができました。バス到着直後から、帰りのバスが出発するまでの時間を余すこと無くじっくりと散策することが出来たのはとても良かったです。八幡平を訪れる際にはぜひ八幡平自然散策バスに乗ってガイド付きトレッキングツアーに参加してみてください。安全安心にトレッキングを楽しむことが出来ます。

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