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著作物を利用するときの、「自分さえ良ければ」という考えが規制を強化する

個人の「著作物利用」について、自分さえ良ければよいという考えが規制を強化すると思いました。

はい、みなさんこんにちは。いんたらくとです。

 

「失ったもの」の思い出話

その昔、ある人物にブログ記事を模倣(=パクリ)された事件がありました。私が公開した記事の一日後に全く同じような記事を公開したのです。それについて説明を求めたところ、なんと暴言を吐かれて大変に困惑したという事件でした。

 

 

逆ギレするということは「ああ、説明できない理由があるのだな」と解釈し、都合の悪いことは逆ギレする危険人物としてマークして現在に至っています。もちろん、安全の為にその後の接触はありません。

 

某氏にモラハラ加害者という自覚がないのが、特に厄介でした。君の周りでトラブルが起きやすいのは(以下略。私も含めて友人達は手を焼いていました。

 

友人A:ほっとけば。面白そうだから縁を切ってみてよ。

友人B:ほっとけ、ほっとけ。水掛け論なだけ。

ブログを始めてから失ったけど結果的にはそれで良かったこと – interact

もっとも、私が共通の友人に相談したことで、その話は広がり、某氏の立場はなくなりました。本人はその事実から目を背けているのかも知れませんが、某氏からすると友人関係が「規制」された事になります。

 

個人の権利を侵害しただけならば、言うてもこの程度で済みます。目に見えるほど大きな損害としては、某氏が友人関係を失っただけです。私の時間を無駄にしたという損害を考えなければ、それは「自己責任」の範囲で収まります。もちろん、個人にとって信用は大切ですので、某氏の信用が失われた事は遺憾ですが・・・。

 

因果応報、自業自得。

某氏が信用を失ったのは、自己責任です。

前置きが長くなりましたが、5円チョコをなくした機会損失は、チョコの代金5円と人件費などの数百円で済みます。しかし、もっと多くの人が関わっていた場合は、個人の覚悟や責任では済まないでしょう。

 

著作権。厳密にはアウト!

さて、日本で最初の著作権法は1869年の「出版条例」だそうです。名前の通り、出版物を対象としたものでしたが、その後に版権や写真と次第に法律で定められた著作権の範囲は広がっていきました。

 

時代に合わせて、その範囲は広がっていきました。そして、これからも時代に合わせて範囲が広がっていくでしょう。しかし、現在の著作権法では親告罪と言って、権利者が訴えない限りは罰則はありません。

 

同人活動としての2次創作は著作権法が定める内容によると厳密にはアウトです。ただ、著作権者が公式に2次創作を容認するなど、著作権者の好意によって、ある程度の自由が認められています。権利を保有する側は、「権利の保護」と「コンテンツ発展のための開放」という、対極の判断を迫られています。開放していきたいけど保護したいのです。その妥協点として、同人活動はOKというケースが多いようです。

 

ガイドラインや法律を守ること

法律よりも優先されるルールがあります。著作権者による立て札、ガイドラインです。具体的な例として、けものフレンズというアニメのガイドラインを引用します。

「けものフレンズプロジェクト」は、“けもフレ”を愛してくださる皆様の二次創作(自作物のみ)活動を歓迎しています。

趣味の範疇における、個人または同人サークル等で、以下のガイドラインに沿って活動いただく際には、利用についてのご連絡は不要です。

※ガイドラインの内容は、予告なく変更させていただく場合があります。本ガイドラインの改正によって生じるいかなる損害についても、一切の責任を負えませんことを予めご了承ください。

1.二次創作(自作物のみ)の許可範囲

(1)イラスト、同人誌、マンガ、小説などの作成、各種運用

(2)コスプレ衣装の作成、およびコスプレによる各種活動、その各種運用

2.禁止事項

(1)有償無償に関わらず、事業性の高い営利目的での利用
※同人誌頒布等の活動につきましては、過度な営利性がないと判断できる場合は、該当しないとします。

(2)「けものフレンズプロジェクト」に帰属する素材(イラスト、動画、音声、楽曲等)を直接二次利用すること(著作権侵害)
※個人のツイッターやブログのアイコン、ヘッダーなどに関してはオリジナルのイラストを使用していただいて構いません。

(3)過剰に「けものフレンズ」のイメージを損なう、過剰に公序良俗に反する、社会的な許容限度を超える、と判断されるもの
※大人向けの内容を含む表現のある場合は、対象以外の目に届かないような配慮をお願いいたします。

(4)他社(第三者)に版権が帰属するコラボレーション作品などの利用全般

(5)その他、想定外に副次的に発生する、不適切と判断されるもの

出典 けものフレンズプロジェクト|公式サイト

けものフレンズというアニメでは、ガイドラインに書かれている通りで、著作物の開放度が高い作品でした。それだけが全てではありませんが、ファンを増やすことに成功し、最終回には大きな盛り上がりを見せました。ですから、けものフレンズでは、著作物の利用者がガイドラインに従っている限り、利用者を原因とした規制の強化は起きないでしょう。

 

しかしながら、もし、このガイドラインを逸脱した事例が複数(=たくさん)確認されたら状況は変わって来るのではないでしょうか。例えば、個人のファンを装った営業活動など、ガイドラインの隙きを突くような事があれば、このオープンなガイドラインは「規制」の方向へと進むことになると思います。たったひとりでも悪意のある個人がいるだけで、権利の保護を強化する方針になる可能性も大いにあり得ます。著作権者には、行使していないだけで、使用を制限する権利があるからです。

 

周りに合わせろとか同調しろとか、そうではありません。あなたの行い次第では他者の自由を制限することにつながること、そして、その責任はどのように取るのかはっきりしていないことが問題です。

 

仮に規制が強化され、それが原因で楽しい時間を過ごせなくなった場合、機会損失は1人あたり500円だと仮定して単純に計算しても1万人いれば500万円の機会損失を発生させます。コンテンツが衰退することで、著作権者が本来得られるはずだった費用も計算するともっと大きな額になります。それをどう責任を取るというのでしょうか。

 

機会費用は「あったはずの利益」、機会損失は「なかったはずの損失」で、本来なら計算できない「機会」を計算します。

 

まとめ

目に見える形で公表されている法律やガイドラインに関しては、可能な限り遵守することが、規制を強化するという判断をせざるを得ない状況にしないためには必要です。もちろん、悪質なキュレーションメディアを閲覧するなど、気づかないうちに権利を侵害したコンテンツを利用してしまうこともあるかもしれませんが、そのことに気付いた時点でも遅すぎるということはありません。

 

特にキャラクターなどの版権に関しては規制が強化されてしまうと、一人だけの問題ではなく、その作品のファンがファンであることをアピールする機会を奪うことにつながりかねません。ファンが作品のファンであることをアピールする機会が失われれば、その作品は徐々に衰退してしまいます。そうなると、いずれ忘れ去られることでしょう。その責任は重大です。

 

数日前にはちしきよくというブログを運営されているぜーたさんが、謎のマイルールで「問題ない」としている著作権侵害サイトについて苦言を呈していました。

Adsenseは、肖像権・著作権侵害しまくりでも平気で通るらしい – ちしきよく。

ルールや法律を遵守しない人がいるばかりに「みんな楽しく」が妨げられている。甘やかし合いのぬるま湯から抜け出し、決まりは決まりできちっと守ることを学んでほしい

2017/07/24 20:23

 

あなたは以下の責任を取れますか。

  1. 他者の自由を制限する可能性があること
  2. 結果的にその作品が衰退すること

 

著作権を侵害し、多くの人に影響を及ぼすと、ブログが閉鎖されたり、アフィが貼れなくなったりということに対する責任だけでは、すべての責任を取ったとは言えません。そうなると、個人で責任を取ることは極めて難しいでしょう。

 

私達はこれからも著作物を利用して、記事を書いたり、知人に勧めたり、コスプレ等で楽しみたいなら、法律やガイドラインで認められている範囲内での利用に留め、著作権の保護に務める必要があります。

 

時として、自由のために権利を守ることも必要なのです。

さもなければ、著作権に関する規制が強化され、著作物を利用しづらい状況が訪れることでしょう。公共の公園ではなく、私有地なのですから。

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