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余裕がある人は手を差し伸べよう!困ったを伝えるヘルプマークの意義

「困ってるかも?」を周囲の人に伝えるためのお知らせ表示「ヘルプマーク」を知っていますか?

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

 

この記事を書くにあたって

私はヘルプマークを着用者ではありませんが、ヘルプマークを着用している友人がいます。そして、ヘルプマークについて誤った認識をもとに書かれた記事を読んで嘆き悲しんでいました。そこで少しでも力になればとこの記事を書いています。

 

その友人は普段はとても気丈に振る舞っていますが、辛そうなときは本当につらそうです。外出時も緊急時(症状が悪化した時)のためにヘルプマークを着用しているそうです。

 

さて、それでは本題に入りましょう。

 

ヘルプマークをご存知ですか?

最近は公共交通機関でも周知用のポスターを見かけますし、ヘルプマークを着用されている方を実際にお見かけすることも増えてきました。ヘルプマークをご存知ですか?

 

義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/shougai_shisaku/helpmark.html (上記の画像も含む)

ヘルプマークは東京都が2014年より配布し始めたことをきっかけに全国へと広がった「マーク」です。ストラップ状のものが標準的ですが、カードタイプのものもあり、状況によって使い分けられているようです。ヘルプマークは外出先で困った状況にならないように配慮を求め、困った状況になったときに周りに分かりやすく知らせるためのマークです。

 

パット見なんともない状況でも

さて、週末の夜に駅の端でひっくり返っている人がいたら、誰もが気にもとめないでしょう、酔っぱらいだから。昼過ぎに商業施設のベンチで寝ている人がいても気にしないでしょう、多くはただの休憩客です。

 

しかし、ヘルプマークの着用者の場合はそんな呑気な状況とは限りません。

 

一見すると普通に見えても・・・

  • すぐに薬を飲まなければならない状況
  • 身動きが取れなくなっている状況
  • 困っていても誰かに声をかけることすらできない状況

というようなピンチかもしれないのです。

 

また、そのような状況になる恐れがあることを知らせるのがヘルプマークです。

 

外出しなければ良い?

病気なら外に出なければ良いのではないかという意見もあると思いますが、それは意見としては成立しますが言われた側は単純に困ります。

 

誰でも外に出なければならないときはあります。各種手続きは役所へ行かなければなりませんし、場合によっては通院等もしなければなりません。動物園や水族館などの文化施設での息抜きを楽しみにつらい日常をなんとか過ごしている方もいます。

 

もっと身近な例で言い換えると、インフルエンザに罹ったら高熱をおしてでも病院に行くでしょうし、多少体調が優れなくとも大切な用があれば出かけると思います。それについて家族が心配して止めるならともかく、全く関係もない通りすがりの人に外出を止められても困るだけではないでしょうか・・・。

 

私ならただ単に困ります。「え、出かけてもいいじゃん?」と。
なぜなら、どんなに健康だろうと健康でなかろうと出かけた先で体調が急変する恐れがあるのは誰でも同じだからです。

 

何をすればいいの?

ところで、ヘルプマークをつけていない一般の人々が「配慮をお願いします」と言われても、具体的にどのようなことを求められているのか難しい面はあります。東京都のホームページには以下のように記述されています。

 

 電車・バスの中で、席をお譲りください。
外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。 また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。

 駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします。
交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。

 災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。
視覚障害者や聴覚障害者等の状況把握が難しい方、肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。

(同上)

 

声をかける

その中でも、安全に避難するための支援と身動きが取れなくなっている人に声を掛ける「配慮」はあたりまえです。迷子がいたら声をかけるのと同じです。

 

人によっては声を掛けるのがとてつもなく敷居が高いように感じる方も多いかもしれませんが・・・。

 

もし、声を掛けるとしたら、どのようなシチュエーションで、どのように声をかけたら良いのでしょうか?(要確認)

 

困っているのは前提とするなら「すいません、困ってますか?」というのも変な気がするような・・・?「お手伝いできることはありますか?」とりあえずはこれで脳内辞書に保存しておきます。

 

席を譲る

問題は「電車・バスの中で、席をお譲りください。」です。まあ、みんなが普通に座れるなり、さっと譲るなりすれば良いことなのですが・・・。狭く混雑している車内ではトラブルも起きやすいので、他者に限りなく無関心になっている人が多いのです。

 

そもそもの原因は平成10年東京都市圏PT調査報告書(http://www.mlit.go.jp/crd/tosiko/pt/kotsujittai.html)によると、東京の場合は平均で路線バスは35.6分、鉄道は63.1分も乗車するという調査結果が出ています。どう考えても乗車人数と乗車時間に対して座席の数があっていないのが理由では・・・。

 

実際に遭遇したことはありませんが、一応、私は「余裕があるなら譲るという心づもり」はしています。よかったらこの記事をお読みのあなたも「余裕があるときは席を譲る!」という選択肢も頭の片隅には入れておいてくださると嬉しいです。

 

多分、思いやりとは、そういうことから始めるのが良いのではないかと思います。

 

強制力はない

ヘルプマークは決して、強制力のあるものではありません。道路の止まれ表示のように必ず止まらなければならないものではありません。

 

だからこそ、「余裕」があるなら手を差し伸べる・手助けをするようにしていくのが良いと思います。強制ではないので「余裕」が無いときについてまでは”追求”されません。誰でも病気になるし、健康でも体調がすぐれない日はあります。それに、いつ健康ではなくなるかも分からないのですから。

 

おわりに

 

ヘルプカード着用者で困ってそうな方を見かけたら・・・

余裕があったら声を掛ける、余裕があったら席を譲る!!

少々押しが弱いと感じられるかもしれませんが、このように考えるのが良いのではないかと思います。

 

それにしても、この記事を書くにあたって情報収集しているときに『 ヘルプマークとは?対象者や配布場所、受けられる配慮は?合わせて使いたいヘルプカードについても紹介!』というタイトルの記事が存在するのを見かけましたが、突っ込みどころがありそうです・・・。

 

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