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龍王峡駅から約1時間半のハイキング!日光国立公園内で鬼怒川沿いにある美しい渓谷「龍王峡」を歩く

龍王峡駅から約1時間半のハイキング!日光国立公園内で鬼怒川沿いにある美しい渓谷「龍王峡」を歩く

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

野岩鉄道の龍王峡駅へ

SL大樹に乗車して鬼怒川温泉駅まで来ましたがそこから更に北上して龍王峡駅を目指します。東武鉄道は新藤原駅まででそこから先は野岩鉄道の区間になります。野岩鉄道の区間は日中の運行本数がとても少ないため、鬼怒川温泉よりも北側の区間に限って救済措置として特急料金無しで『特急リバティ会津』に乗車出来る特例があります。今回はその特例で特急列車に乗車しました。

特急にも乗車できる特例がなければ、帰ってこれなくなってしまう恐れがあるので鬼怒川温泉から先まで足を伸ばさなかったかもしれません。県境を超えて福島県に入ると会津高原尾瀬口駅があります。会津高原尾瀬口駅は、夏の思い出という童謡で歌われている『尾瀬』の最寄り駅です。

駅前はちょっと賑やかな龍王峡駅

龍王峡駅の周囲は龍王峡パーキングとして駐車場が整備されており、駐車場の前には売店が営業しています。鬼怒川温泉から先も温泉宿が何箇所かあるので、それらの温泉へ向かう途中に立ち寄る人もそこそこいるのかもしれません。駐車場の片隅には龍王峡ハイキングマップの看板が立っていました。観光案内のパンフレットにも概ね同じものがあります。ハイキングに向かう前に今一度ルートを確認しておきました。

①虹見橋往復コース0.8km20分
②むささび橋巡回コース2km1時間
③白岩まで2km1時間
④川治温泉岩風呂まで6km3時間

②のむささび橋巡回コースが最も無難で歩きやすいかなと思います。ただ、同じだけ歩くなら違う所を歩きたいという方は③の白岩までも悪くはありません。白岩からはバスに乗車すれば所要時間もむささび橋巡回コースとさほど変わりません。①の虹見橋往復コースは、駅周辺を軽く散策するだけなのでハイキングではなく、あくまでも立ち寄りスポットとしての順路です。④の川治温泉岩風呂まではとても距離があるので、ハイキングに慣れた方がしっかりと準備した上で行くのであれば良いかもしれませんが、景勝地散策としては長すぎるかなと思います。

龍王峡ハイキング

今回は③の白岩までの歩きます。案内図によると龍王峡駅から白岩まで約2kmで所要時間は1時間です。白岩から白岩バス停までが約20分。途中のスポットで約3分ずつ立ち止まっていると仮定してざっくりと15分くらいと見積もると、実際には1時間半程度のハイキングになりそうです。白岩バス停からのバスの都合で、滞在時間のリミットは約2時間です。整備された散策コースをハイキングするので、残りの30分はバス停到着後に自然を眺めながらゆっくりと休憩する時間に当てればちょうどかなと考えています。

虹見の滝

駐車場から鬼怒川沿いにある散策コースに降りてくると見えてくる最初のスポットが『虹見の滝』です。虹見の滝は元々は滝ではなかったそうですが、鬼怒川の水面が侵食されて下がっていたことで相対的に高さが出来て滝になったと考えられています。

五龍王神社です。もともとは弁天沼に祀られていたもので、最終的に虹見の滝の近くのこの場所に設置されることになったそうです。龍王峡の土地神様として鎮座しています。

虹見の滝という名前から虹が見えるのかと思っていたら、本当に虹を見ることが出来ました。神社の横から虹見の滝を見ると虹を見ることが出来ます。ちょうど虹が見える位置に神社があるので目印として分かりやすくなっています。

虹見橋を渡って

虹見橋からは切り立った崖の下を流れる鬼怒川を眺めることが出来ます。この景色だけでもとても迫力のある素晴らしい景色ですが、龍王峡で一番の景色の良いスポットはまだまだ先の方にあるようなので、ハイキングコースをスタスタと歩いて行きます。

虹見橋から上流側を眺めると見えるのが白龍渓です。龍王峡この周辺の総称で、地質の違いで下流側から白龍渓、青龍渓、紫龍渓と区画が分かれています。白龍渓はマグマが流れのままに固まった『流紋岩』です。青龍渓は噴火した際の灰が固まって出来た『凝灰岩』で、紫龍渓は地層の基本となっている『安山岩』の区画です。

ジメッとした湿地のような場所を通りました。サンショウウオなどの生き物が生息している場所らしいのですが、ハイキングコースを歩いているときには見つけることは出来ませんでした。運が良ければ貴重な生き物にも出会えるかもしれません。

龍王峡一の景勝地 大観

ハイキングコースの分かれ道のむささび橋です。右に曲がれば龍王峡駅へ向かい左に曲がれば白岩バス停に向かうことになります。このときは戻る道は整備の都合で封鎖されていたので戻ろうと思ったら来た道を引き返すしかありませんでした。マップでは通れるようになっているはずでも、自然の中にあるのでそういう事はしばしばあります。予定通り白岩バス停方面に向かうことにしました。この分岐まではそこそこ人が歩いていたのですが、分岐を超えると急激に歩いている人の数が減りました。美しい渓谷の姿は見られているので、ぐるっと1周するコースが人気あるのも納得です。

むささび橋の周囲は青龍渓の区画です。概ねこのあたりが龍王峡で最も景色が良いとされている大観という場所です。岩の地質は若干灰色がかっているので地質の特徴を端的に表すなら灰龍となりそうなものですが、切り立った崖に水深が深い川で全体的に青っぽく見えるから青龍と名付けられたのでしょうか。

ごつごつとした岩の間を白い水しぶきを上げながら川が連なっています。景色は良いのですが、ハイキングコースからは木々に覆われていて川が見えにくくなっているのが難点でした。大観という名前をつけた昔の人は果たしてどこから見ていたのでしょうか。

五光岩

大きな岩の塊が『五光岩』です。虹見の滝と同じように太陽の光の具合で5色の色が見えたと言われている岩です。看板にもある通り現在では見られません。

火山活動の跡の柱状節理

火山活動の跡として柱状節理を観ることが出来ました。柱状節理はマグマが表面から冷却されて徐々に押し出されて出来た自然現象です。火山活動が活発だった地域に見られます。

古い地層が広がっている紫龍峡

看板があるまで気づきませんでしたが、いつのまにか安山岩で出来た紫龍峡の区画に入ってきていました。木々が生い茂っていてあまり良く見えませんが、なんとなく先程までの白龍渓や青龍渓の色とは違って岩肌が赤っぽい色をしているのが見えます。約2200万年前の地層で龍王峡付近では最も古い地層とされているそうです。

白岩の分岐地点

白岩の分岐点に到着しました。まだこの先にもハイキングコースは続いていますが、ここから白岩バス停へハイキングコースを外れます。白岩のバス停からバスに乗れば一気にスタート地点の龍王峡駅まで戻ることが出来ます。

体力的に余裕があればその先の川治温泉駅まで歩いても良いかもしれませんが、残り5kmも歩くとなると今回は後のスケジュールにも差し障りがあります。あくまでも景勝地の散策を目的としている場合は龍王峡駅から約2km地点の白岩バス停まででも十分かなと思います。ハイキングの所要時間マップには記載されていませんが、分岐地点から白岩バス停までは約20分かかります。ずっと上り坂が続くのでマップで見積もった以上に結構大変でした。

バスで駅に戻る

バスに乗ってしまえばいままで歩いてきた距離はたったの3分です。所要時間としてもむささび橋から戻った場合と白岩バス停からバスに乗る場合ではさほど変わりません。距離は変わらないので歩いて戻るかバスで戻るかは好みによるのかなと思います。ここまで龍王峡ハイキングを楽しんだので、帰りはバスで無理せず楽々に移動します。

白岩バス停から新藤原駅までバスで移動しました。バスが若干先行するダイヤが組まれているため、途中の駅から電車にも乗り換えられるとても素晴らしいダイヤが組まれています。龍王峡駅で乗り換えの予定でしたが、バス遅れの影響で乗り換え時間に若干の不安があったので先に進んで時間を稼ぐことにしました。

龍王峡観光のためにはこのお昼の時間にバスが走っていることはとても重要なのですが、バスがただ走っているだけで鬼怒川まで来た観光客をうまく呼び込めていないのは今後の課題と言えます。

おわりに

龍王峡ハイキングを楽しむことが出来ました。鬼怒川温泉やその先の尾瀬まで行くという方は多いかもしれませんが、途中にある龍王峡もとても綺麗な渓谷を見ることが出来るスポットです。鬼怒川温泉やその周辺に宿泊する予定がある場合はちょっと足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。

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