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眠り猫と見聞言の三猿が見どころ!江戸幕府初代将軍の家康を祀った「日光東照宮」を訪れる

眠り猫と見聞言の三猿が見どころ!江戸幕府初代将軍の家康を祀った「日光東照宮」を訪れる

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

日光東照宮と五重塔

日光東照宮は、徳川家康を神格化した東照大権現が祀られている神社です。輪王寺、二荒山神社と並んで世界遺産日光の社寺を構成しています。日光を観光のために訪れるとまず訪れるべき場所とも言えるかもしれません。江戸時代が260年続いたという実績を見れば、開運や仕事運にはそれなりに効果がありそうな気もします。入口の石門は1618年に筑前藩主黒田長政によって奉納されたものです。

江戸幕府初代の徳川家康は「死後は日光に埋葬してほしい」という遺言を残したことで日光に徳川家康のお墓とも言える東照宮が設置されることになりました。なぜ日光を選んだのかは定かではありませんが、江戸幕府の将軍補佐役として輪王寺の僧侶が派遣されていたことも影響していると言われています。

日光東照宮のシンボルとして案内図にも描かれることの多い五重塔です。五重塔は拝観料の必要な有料エリア外にありますが、内部を見学する場合は個別に拝観料を支払う必要があります。

拝観料

大人1,300円
小中学生450円

拝観料は大人1,300円、小中学生450円です。五重塔までは外にありますが、東照宮の眠り猫や三猿は拝観料が必要な有料エリア内にあります。したがって、日光名物を見るために東照宮を訪れる場合は拝観料が必須となっています。

東照宮境内の様子

拝観券を券売所で入手したら表門でチケットを提示すると有料エリア内に入ることが出来ます。表門を通ると狭義の神社境内に入ることになります。

正門から入って、石畳の通路の奥に見える白い豪華な建造物が陽明門です。

三猿で有名な神厩舎は入ってわりとすぐ手前にあります。団体客で混雑してとても近づけそうになかったの先に他の施設を拝観してから帰りに見ることにしました。

ひときわ豪華な陽明門

本殿前にある大きく豪華な白いもんが陽明門です。陽明門の内側の1本の柱は逆さまに取り付けられています。逆さまの柱は『逆柱』といい、完成したものは古く朽ちていくのに対して、わざと不備を残すことでまだ未完成であるという願掛けをしています。

本殿と神輿舎

本殿では住職さんによる見どころ案内があります。何人か集まったら住職さんと一緒に本堂の中に入って内部の見学とお参りをすることが出来ます。昔は位が高くないと入れなかった場所も現在では入ることが出来ます。

本堂の脇には神輿舎があります。毎年春と秋に実施される渡御祭というお祭りで使用されるお神輿が収納されている倉庫です。春大祭の5月18日、秋大祭の10月17日には内部に収納されているお神輿が担がれます。

坂下門にある眠り猫

本殿の渡り廊下で、奥宮へ向かう門の頭上に『眠り猫』がいます。地名の日光に因んで日の光を浴びてお昼寝をしている様子だと言われています。あくまでも渡り廊下の装飾としてあるため、思ったよりも小さめでした。奥宮までの細い通路の入口にあるので、後ろの人に注意しながら見る必要があります。

家康のお墓がある奥宮

坂下門を通って細い通路と階段を進んでいきます。奥宮までは結構な階段があります。東照宮が作られた当初は一般公開されていなかったエリアなので、そもそもが一般向けに広く公開する作りになっていません。お参りする人が多いであろう本殿まではとても豪華な作りでしたが、それと比べると奥宮は通路も狭く作りも質素です。

拝殿

奥宮の拝殿です。祭祀を行うための建物で、お参りするときの正面にあたります。

鋳抜門

鋳抜門は、扉以外のすべての装飾が一つの鋳型で作られている門だそうです。奥宮宝塔の出入口として拝殿の後ろに設置されています。

奥宮宝塔

徳川家康の遺骨が収納されているという宝塔です。徳川家康が東照大権現という神格化した存在で祀られている東照宮ではとても重要な場所で、江戸時代には歴代将軍しか入れなかったとても神聖な地点とされています。

奥宮から戻って眠り猫のいる坂下門が見えてきました。坂下門をくぐると本殿の前にでます。

東照宮境内の様子(後半)

東照宮境内の様子(後半)では、本地堂、輪蔵、銅灯籠、神厩舎を訪れました。なかでも本地堂と輪蔵は仏教の施設です。神社の中になぜ仏教施設があるのか今となっては不思議なものですが、明治時代よりも前は神仏は同じように扱われていました。

明治時代になると国教としての神道とその他の仏教を分ける政策によって神仏分離が行われましたが、日光東照宮の作られたのは神仏分離令以前の『神仏習合』が基本だった江戸時代のことでした。江戸時代までは神様も仏様も同じように祀られていたそうです。そもそも、神社である東照宮が作られたきっかけが仏教の輪王寺だったので、もはや明確に区分けするのは困難です。区分としては神社境内でも仏教施設なので、輪王寺の関連施設という見方もあります。

本地堂(薬師堂)

東照宮は本地堂、輪王寺は薬師堂と呼ぶ建物は、通称『鳴龍』と呼ばれる不思議な建物です。天井には龍の絵が描かれており、その頭の部分で拍子木を鳴らすと『きゅーん』とまるで龍が泣いているかのような音が洞窟の中にいるようにどこまでも響きます。天井と床の間で反響しあっているので鳴龍と呼ばれる現象が発生しているそうです。

輪蔵

輪蔵は、仏教法典を収納しておくための書庫です。内部は公開されていませんが、一般的に輪蔵というのは内部に回転式書架を設置して、書架に仏教法典を並べてある建物のことです。建物は東照宮にありますが、利用用途は輪王寺に属するというなんとも複雑な状態です。

銅灯籠

神厩舎(三猿)

神厩舎には三猿だけでなく様々なポーズを取った猿がいます。三猿が一番有名ですが、普段取り上げられることの少ない三猿以外の猿についてもじっくりと眺めてみるのも良いかもしれません。

いちばん有名なのは『見ざる、言わざる、聞かざる』の三猿です。三猿は神厩舎を正面に見たときに左から2枚目の彫刻にいます。

御仮殿

御仮殿は本殿を修復工事する際に利用される仮の建物です。仮の建物といっても仮設ではありません。日光東照宮では日本全国でも珍しい仮の建物が常設されています。現在の仮殿は1639年に建てられた建物で、重要文化財に指定されています。

輪王寺三仏堂と相輪橖

東照宮から駅方面へ向かう道を歩いているときに輪王寺の相輪橖が見えました。相輪橖の隣りにあるのが三仏堂です。輪王寺では金色の千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音を拝観することができます。

おわりに

歴史や文化財に興味がある方の場合はどの場所でもそれぞれ立ち止まってみたくなってしまうかもしれません。世界遺産に認定されている輪王寺、二荒山神社、東照宮の関連施設をすべて巡るとなると相当な時間がかかります。しかし、特に重要なさわりの部分だけであれば半日もあれば見て回ることが出来ます。日光は歴史のある街で、中禅寺湖と男体山方面など細かく区切ればいくらでも観光する場所があります。日光に初めて訪れる方などは、世界遺産日光の社寺の本殿を巡るのが良いと思います。

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