日田天領まつりのメインイベント!約3時間に渡って大名たちが練り歩く「西国筋郡代着任行列」を観覧する
はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。
永山布政所跡小公園にて出発式
大名行列とその出発式が始まる13:00が近くなると永山布政所跡小公園に続々と行列に参加する人たちが集まり始めました。お昼時ということもあって公園内にある屋台は大盛況でした。時折ポップコーンマシンから発生する爆発音がまるで大砲のような爆音が鳴り響くのが絶妙に雰囲気とあっていたのが面白く感じました。
出発式には日田市長や地元の商工会議所の代表の方など日田天領まつりを実施するのに関係した人たちからの挨拶もありました。毎年開かれている恒例のお祭りといえども、無事に当日を迎えることが出来てまずは一安心しているという趣旨のお話をされていました。
咸宜園へ向けて出発
出発の号令とともに順番に御幸通りを進んでいきました。大名行列は、永山布政所跡小公園を出発して咸宜園(かんぎえん)を目指し、再び永山布政所跡小公園へと戻って来るという約3時間の行進です。咸宜園は、江戸時代にあった全寮制の私塾です。生まれの身分や出身地ではなく、毎月行われる試験によってクラス分けが行われていたという当時としては画期的な教育制度が取り入れられていましたことから、全国に誇る名塾として『日田の咸宜園』という名前が広まっていたそうです。
有田町若八幡社やっこ振り行列
やっこ振りは、有田若八幡社の秋祭りであるおくんちにて実施される市内を練り歩く行事です。まるでウォーキングスクワットのような独特な歩み方で進んでいく様子に注目です。
長くて重い矛や槍をヒョイっと投げて渡す動作を繰り返しながら進みます。受け取るときの反動を見ると決してお祭り用に軽く作られているものでもなさそうでした。
西国筋郡代着任行列
続いて、西国筋郡代着任行列がやってきました。西国筋郡代着任行列は九州を代表する役人『西国筋郡代』が日田にやってきた時の様子を再現した行列です。人数も多く見応えがあります。
先頭を飾るのは西国筋郡代とその女房です。ちなみに、日田天領まつりで西国筋郡代役と女房役を担当しているのは、日田市民の中から選ばれた実際の夫婦の方だそうです。総勢約30人の大名行列が通り過ぎて行きました。
日田歴史絵巻行列
最後にやってきたのは日田歴史絵巻行列です。咸宜園の卒業生や日田に関連する歴史上の偉人の行列です。大名行列と同じ江戸時代に活躍した人たちですが、3種類の行列のなかでは最もカジュアルな行列が殿を努めていました。大名行列とは一転してほんわかとした雰囲気で、お祭りらしいといえば最もお祭りらしい行列でした。
おわりに
今回は日田天領まつりの目玉イベントである西国筋郡代着任行列を観覧しました。参加人数も多く江戸時代に合わせた衣装を着て歩いているのでなかなか見応えがあります。日田天領まつりを訪れたからにはぜひとも見逃すことのないようにしたいイベントです。