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「ハブアンドスポーク」と「ポイントトゥポイント」の航空戦略の違い

ヒントは、欧州が「ハブアンドスポーク」で米国が「ポイントトゥポイント」です。

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

航空会社の機材運用

航空会社は限られた経営資源を有効に活用できるように、それぞれの航空会社や地域の実情にあったオペレーションを行っています。ヨーロッパ系の航空会社はHub and Spork戦略を、アメリカ系の航空会社はPoint to Point戦略を採用しています。

米ボーイング社がPoint to Pointに合わせた新機体の開発を行っており、欧州エアバス社がHub and Sporkに合わせた機体を開発を行っているからというのも大きいです。

ハブアンドスポーク戦略

ハブアンドスポークはヨーロッパの航空会社エアバス社が次世代航空機の開発に向けて想定している使用方法です。

長距離を広く快適に

大型機で大都市間のハブ空港を移動し、小型機に乗り換えて目的地に向かいます。乗客は乗り換えの手間が増えるものの、長距離をより広い機内で快適な移動をできるようになります。航空会社にとっても大量の座席を用意することで座席あたりの運航コストを抑えられるので効率よく輸送が出来ます。

昔は大型機でないと長距離飛行ができなかったので、歴史的な戦略であるといえます。

大型機と小型機の連携プレー

A380型機のファーストクラスの乗客は機内のシャワールームを利用できたり、まるで個室の座席が用意されていたりします。そのA380で長距離を移動した後にA330型機のような小型機に乗り換えてそれぞれの目的地に向かいます。A380に搭乗したことがある方はわかると思いますが、騒音も比較的静かで機内が広く圧迫感が少ないという快適な環境は大型機だからできたことだと思います。

遅延が連鎖することも

乗客は目的地に向かいたいので、大型機の到着に合わせた運行計画を立てる必要があり、ハブ空港からの運行本数を気軽に増やせないことや、乗客需要が少ない都市へも乗継便を設定する必要があるなど課題もあります。座席の供給の調整は約500座席単位で行う必要があり、乗継便への影響も考慮しなければなりません。

しかし、少ない保有機数や乗員で効率の良い運行ができるので「不動の王座」というべき存在です。

※実際に「ハブアンドスポーク戦略」で日本から欧州向けの航空券を安く販売しているカタール航空に搭乗しました。

ポイントトゥポイント戦略

ポイントトゥポイントはアメリカの航空会社ボーイング社が次世代航空機の開発に向けて想定している使用方法です。

乗り換え無しで直接向かう

中小型機で出発地から目的地に直接向かいます。乗客は乗り換えの手間がかかりません。航空会社にとっても直行便の就航都市を増やすことは高い宣伝効果があるので、集客が見込めます。

長距離飛べる中型機が生まれたから

B787は機材そのものを質量の重い金属から炭素繊維に変更することで大幅に燃費が向上しました。燃料の消費が抑えられるということは、今までと同じ量の燃料でより遠くまで飛行できることを意味します。

技術の進歩によって可能となった新しい戦略であるといえます。

柔軟な運行計画

ポイントトゥポイントでは乗継便との調整が不要なため運行本数は航空当局の許可さえ取れればいくらでも増やすことが出来ます。つまり、乗客需要に合わせて柔軟に運行計画を立てることが出来ます。夏場は増やして、冬場は減らすという調整が約260座席(タイ航空の場合)単位で行うことが出来ます。

※実際に「ポイントトゥポイント戦略」で快進撃を続けているLCCのジェットスターに搭乗しました。

どちらが主流になるのか

筆者の私は、ボーイング社と同じく基本的にはポイントトゥポイントになると予想します。特に新規で運行される路線は直行便であることを売りにして登場すると思います。

とは言っても、ハブアンドスポークはなくならないと思いますが・・・。直行便の設定をするほど需要がない地方空港でも、複数の便から乗り継ぎをできるように設定すれば、それなりに搭乗が見込めるはずだからです。

それに、大型機は前述したように高付加価値の飛行体験を提供することができるので、財力に余裕のある航空会社は積極的に採用すると思われます。

アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ(CNNMoney) 中東のエミレーツ航空は4日までに、ドバイとカタールの首都ドーハ間の短距離路線に総2階建ての巨大旅客機エアバスA380を導入した。

https://www.cnn.co.jp/business/35093165.html

エミレーツ航空はまさかのハブアンドスポークの拠点間にA380を導入しました。大型機の積極的運用を行っているので、ドバイから他都市への飛行にA380を割り当てていますが、ドーハからドバイへの近距離路線に大型機を導入してしまったという事例です。これぞ!お金持ちの道楽です。スケールが違いすぎる・・・。

エアバス社がA350 XWBというB787を意識した航空機を導入したこともポイントトゥポイントを求める航空会社が多かったということを裏付けます。

後発のA350はB787よりも”使い勝手”の改善が行われているようです。最近はLCCの利用が多く(A320が多い)、今のところB787もA350もどちらも搭乗する機会が無かったので、いつか乗る機会が来るのか楽しみです。

B787は登場することができました!

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