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日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット95(C95)」会場レポート

日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット95(C95)」に参戦しました!

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

 

コミックマーケット95

この記事では2018年12月29日~31日に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット95(C95)の会場の様子をご紹介します。東京ビッグサイトの東展示棟と西展示棟を使用して、3万5千の出展サークルと50万人を超える来場者がいる日本最大の同人誌即売会です。

 

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来場者数

C95は3日間の来場者が冬のコミケとしては過去最高となる57万人を記録しています。この記録は冬コミ史上過去最高のもので、コミケの出展者情報が掲載されている公式カタログもすべて完売したそうです。

 

憧れの壁サークル

壁際には長蛇の列ができる大手サークル「通称・壁サー」が配置されます。一般のサークル参加者の中には開始数時間で完売するほど人気のある壁サーになる事を願って参加している人もいるとかいないとか。

 

大手サークルの場合はその場だけでは収まらないほど列が長くなることがあります。そんなときは会場の外に列の続きができまるのですが、列に並んでいた人が移動するときは手を上げて「列に並んでいること」をアピールしながら移動するという習わしがあります。間違って手を挙げてついていかないように!

 

参加者はみんな

初参加で初々しい参加者から何度も回数を重ねて参加しているベテランまでがランダムに配置されるコミケ。コミケ参加を夢見ていた初参加の主の隣が憧れのサークルということも。出展者も来場者も全員ががコミケという空間を作る参加者です。

 

期間中に50万人を超える参加者が訪れるコミケがスムーズに運営されているのは、全ての参加者が「コミケットアピール」のもとに動いているから。コミケットアピールは最小限の禁止事項や潤滑な運営のために必要なことが記載されている書類です。共通のルールが定められていることでことで日本最大の同人誌即売会ではとてもスムーズな運営が行われています。

 

コミケの運営で実務を行っているのは「コミックマーケット準備会」のスタッフの方々です。多くの人が行き来する会場内で困ったことがあれば帽子を被ったスタッフに声をかけると速やかに対応してくれるのがとても心強いです。スタッフはボランティアとして有志のメンバーが参加しています。コミケは様々な立場から自由に参加できるコミュニケーションイベントです。

 


参考
コミケットアピール95コミックマーケット

 

通信状況

会場には何万人という参加者が来場しているので、モバイル通信も困難になることがあります。実際に数十分ほどまったくインターネット通信が不能になった瞬間がありました。通信会社は移動式基地局やWi-Fiスポットを持ったスタッフを展開することで改善に努めています。会場内で通信状況に困った時はスポットへGO!

 

企業ブース

企業ブースでは公式の限定グッズが販売されています。企業ブースで同人誌を販売することは禁止されています。コミケで「公式グッズ」を買えるのはこの企業ブースだけです。

 

SNK

SNKブースではキャラクターグッズの販売の他に、2018年7月に発売された「NEOGEO mini」という手のひらサイズのゲーム機の実機が展示されていました。NEOGEO miniは1990年頃に発売・販売されていたたゲーム機「NEOGEO」の復刻版で、約40種類のゲームを収録しています。大きさは手のひらサイズです。本体に画面や入力ボタンもついているので本体だけを持ち運んで遊ぶことができます。

 

HDMIミニ端子を通して液晶ディスプレイに映し、大画面で昔懐かしいゲームを楽しむことができます。収録されているゲームは格ゲーを中心に、シューティングゲームやゴルフなどがあります。

 

本体側面にはUSB Type-Cコントローラー端子がついているので「ネオジオミニパッド」を左右に1つずつ、計2つ接続することができます。

 

 

ツクモV.Chu~部!!

ツクモ合同ブースでは2018年のネット流行語大賞に選ばれるなど話題となった「バーチャルYouTuber(Vtuber)」のグッズを販売していました。今回はパソコン・パーツを販売しているツクモの他にVtuberに関連する他数社が共同出展していました。ツクモは秋葉原に早くからVR体験コーナーを設置するなど新しい技術と消費者の橋渡しをしている印象です。

 

VtuberはVR技術を応用した新しい形のアイドルです。YouTubeという固有のサービス名が含まれているためVtuberとも呼称されています。VIVEなどのVR機器で身体の動きをトラッキングし、バーチャルキャストなどのスタジオソフトを使うことで、誰でも身体の動きに連動してキャラクターをリアルタイムに動かすことができるという仕組みです。

 

合同ブース内のショップで6000円以上グッズを購入すると、購入特典としてVtuberと一緒に記念撮影ができるイベントが実施されていました。筆者も実際に体験させていただきましたが、撮影スタジオの背景はグリーンバックなのに、モニター上ではすぐ隣にあねえるたんが居るというなんとも不思議な感じ。応援しているキャラクターとともに記念撮影ができるのは、Vruber好きにはたまらないのではないでしょうか。

 

セブンコンシェルジュ

2011年3月の大震災後、セブン銀行はATMの営業再開に相応の時間が必要な地域へ、ATMサービスを提供する移動ATM車両を3台派遣し、被災地のお客さまの生活を支援しました。

https://www.sevenbank.co.jp/corp/news/2015/pdf/2015031101.pdf
移動式ATMの役割は主に災害時に活躍できるように配備されていますが、大規模イベントでもニーズに応じて派遣されています。

設置されていたのは「移動式ATM」なので、実際にお金の出し入れを行うことができます。災害時にも大活躍していた移動式ATMの音声を変更したスペシャルバージョンです。

 

セブン銀行のATMは動作ごとに特徴のある音声が再生されます。セブンイレブンを訪れた際に「ピコン」「ちゃらららららん」という音声を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。セブンコンシェルジュのスペシャルバージョンのATMでは声優の声が再生されます。普段はアニメイトやセブン銀行の出張所の一部店舗にて稼働しています。

 

 

個人ブース

今回は西2ホールにて出展者の方々にお話を聞かせていただきました。コミケ最終日に西2ホールに配置されていたのは鉄道や旅行ジャンルです。(インタビュー順、一部敬称略)

 

しょうとくたの写真部屋

しょうとくたさんは首都高の夜景を写したきれいな写真集「首都高夜景」を頒布していました。コミケ参戦は2回目で今回は前回よりも多く用意していたそうですが、あれよあれよと早い時間で完売してしまったそうです!

 

大変残念なことに、諸事情により次回以降の参加の予定は未定だそうです。次回参加する機会があればもっと多く用意するとのことでしたので、いずれ手に入れる機会があるかも……しれません。

 

 

交通法規研究会

交通法規研究会のコミケ参加は7回目だそうです。JRの全身である国鉄時代に発行されていた硬券きっぷを再現したものや電車きっぷの小ネタについて書かれた本を頒布していました。国鉄時代の硬券は各地の印刷所によって券面が大きく異なっていたそうです。印刷所ごとの違いを忠実に再現した硬券に、レストアした日付印字機で日付を入れてもらうことが出来るので来場の記念になります。

 

コミケは多くの人が来場するので、自慢の同人誌を多くの人が手に取ってくれるとても良い場だそうです。代表者の方直々にブースを訪れる方々の注文や質問を華麗に捌いていたのが印象的でした。同人サークルとしても規模が次第に大きくなり、2018年は交通法規研究会から3つのサークルが独立したそうです。

 

一部の同人誌はコミケだけでなく書泉グランデやジュンク堂でも頒布しているそうなので、今後の頒布スケジュールについて詳しくは公式Twitterをご覧ください。

 

 

Quatoro-NET

京都出身のクアドロさんは、コミケにはC70から参加しているベテラン出展者です。これまで国道の中でも整備が追いついていなかったり、道路が作られた際の技術的に難しかったりという「酷道」についての同人誌を頒布してきたそうですが、今回は混雑する京都付近の道路を乗り切る為の「攻略本」を新作として頒布していました。

 

観光名所はガイドブックに書かれていますが、裏道や抜け道は地元民だからこその知恵です。観光地の密集しているために混雑しがちな京都の道路をスムーズに移動する方法が分かります。今回頒布していたのはまだ「準備編」だそうなので、次回以降にはより充実した内容の続編が登場するかもしれません。

 

後述の道の駅にて取り扱いが予定されています。

 

未知の駅

埼玉出身のイラストレーター、つだぬまと氏は各地の道の駅を巡った「未知の駅」という本を頒布していました。未知の駅は埼玉を起点に東北や九州まで約4000kmを移動し、道の駅に寄り、その行程をマンガにした旅行誌です。

 

道の駅に関しては12年、それより前からゲームに関連して出展していたので長い歴戦の出展者です。道の駅マスターとしてTV番組に出演したこともあるそうです。

 

「道の駅を専門的に取り扱った観光ガイドブックが発売されていたり、TV番組で道の駅を訪れたり、と道の駅への関心は高まっているのにもかかわらず、同じジャンルを極める同志が少ないのが不思議。ジャンルとしてもっと盛り上がって欲しい」とおっしゃっていました。なんと、周りを見渡してもサークルとして道の駅を題材にしているサークルはありませんでした。サークル数が圧倒的に少ないので、毎回道路や鉄道サークルなど他ジャンルの島の中にポツンと配置されてしまうのが難点だそうです。

 

兵庫県にある道の駅「あゆの里・矢田川」と「銀の馬車道・神河」にてコミケでも取り扱っていた「未知の駅シリーズ」が販売されています。あゆの里・矢田川は兵庫県初のRVパークを併設しています。車中泊するのに便利なコンセントや水道が整備されています。銀の馬車道・神河は日本で唯一かもしれない同人誌を買えるたこ焼き屋「たこ焼きちえちゃん」があります。現地では、たこ焼き、未知の駅のようにメニューに並んでいるそうです。

 

 

道の駅で同人誌が販売されるようになったのは、ピンチになった道の駅の声を聞いたつだぬまと氏がオリジナルのイラスト描いたスタンプ用紙を用意して道の駅を応援をしたのがきっかけなんだとか。その後にいくつもの道の駅のイラストを請け負っている実績のあるイラストレーターがつだぬまと氏です。全国の困っている道の駅の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度相談してみては。

 

 

スコルゾネラ

スコルゾネラさんは、東京を出発して各地方に向けて無料道路のみを使って移動する最速のルートを紹介する本を頒布していました。事前に予測を立て実際に走行して検証する、裏付けをしっかりと行なっているのが売りで、現地を走行するときに「無料道路最速ルート」を持っていくと納得できる内容に仕上がっているそうです。

 

これまで頒布した本はコミケの開催地でもある東京を起点にしていましたが、これからは別の場所を起点にすることにも挑戦してみたいとおっしゃっていました。

 

先に紹介した道の駅「銀の馬車道・神河」にあるたこ焼きちえちゃんでも取り扱いが予定されています。

 

 

おわりに

2018年最後の、平成最後のコミックマーケットは盛況のうちに終了しました。

 

C95は平成最後のコミケであり、2020年に開催される東京オリンピックに向けて東ホールが今後数回に渡って使えなくなる予定など「節目」のコミックマーケットでした。来年以降は企業ブースが晴海展示棟に移り、史上初の4日間開催と会期を延長するなどコミケの景色が大きく変わるそうですが、参加者の好きなものに触れている時の目の輝きや会場のほのぼのとした空気が今後もしっかりと継承されていくだろうということは楽しみです。

 

 

C95参加者の皆さん、本当におつかれさまでした!

 

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