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従来機よりも動画能力が大幅に強化!ソニーのミラーレス一眼「α7IV(ILCE-7M4)」レビュー

従来機よりも動画能力が大幅に強化!ソニーのミラーレス一眼「α7IV(ILCE-7M4)」レビュー

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

α7IV(ILCE-7M4)

この記事ではソニーのミラーレス一眼レフカメラα7IV(ILCE-7M4)をご紹介します。a7IVは日本では2021年12月17日に発売されたフルサイズミラーレス機です。日本での発売よりも先行して海外での発売が決定していたこともあり、発売日よりも前から大きな話題となっていました。

前機種のa7iiiと一言で違いを表すと『動画撮影を強化したモデル』です。2021年3月19日に発売されたフラッグシップモデルのa1と同じ画像処理エンジンである『BIONZ XR』や『新しいメニュー表示』が採用されて、より綺麗な写真や映像を撮影することができ、より直感的に設定を変更することが出来るようになりました。

開封

脱プラスティックが流行になっているので、ビニール袋というビニール袋が無くなりました。今までビニール製の袋に入れられていたものは紙製に変更されていました。カメラ本体を入れている袋も不織布です。プチプチに包む代わりに隙間なく紙の型枠にすっぽりとはめ込まれていました。本体に悪影響が無いのであれば一度出したらもう使うこともない袋なので、紙のほうが処分が簡単なので便利といえば便利かもしれません。

内容物一覧

  • α7IV(ILCE-7M4)本体
  • NP-FZ100 バッテリー
  • USB A to Type-Cケーブル
  • ACアダプター
  • ネックストラップ
  • 保証書など

内容物は本体の他にバッテリーやケーブルなど必要最低限の範囲でセットになっていました。バッテリーの充電器や液晶の保護ガラスなどの周辺アクセサリーは別途用意する必要があります。バッテリーはa7iiiと同じもののため前に替えバッテリーを用意している場合はそのまま使うことができます。

本体の様子

本体の形はそこまで変化はないので、雰囲気はあまり変わっていません。2台並べて眺めたら違いが明らかですが、あまり詳しくない人が見たら入れ替わってても気づかないかもしれません。

物理的な操作感で大きく変わったなと感じた点は3つあります。1つ目は各種ボタンの大きさや出っ張り具合が調整されてとても押しやすくなりました。2つ目は動画の録画ボタンの配置が大きく変わりました。3つ目は動画と静止画での設定も独立して設定出来るようになりました。

バリアングル液晶で縦でも横でも

背面の液晶モニターはこれまでのチルト液晶からバリアングル液晶になりました。チルト液晶のほうがすぐに角度を変えられるという利点があるのですが、バリアングル液晶なら操作にひと手間増えるものの細かく角度調整が可能です。液晶モニターを折りたたんでしまうこともできます。バリアングル液晶担ったことで縦持ちのときも下からや上からの視点から撮影することが容易になりました。

画素数の向上で細部も綺麗に

画素数も2400万画素から3300万画素に向上したおかげで、精細な撮影が出来るようになりました。あまり画素数が多くなってもデータの容量が大きくなったりノイズが乗りやすくなったりというデメリットを感じる方もいるようですが、少なくとも試しに撮影してみた限りだとそういったデメリットは特にありませんでした。逆に画素数が多くなったことで拡大しても細かい部分も残って見えたのでメリットのほうが大きく良い感じでした。

バッテリー周りは変化なし

バッテリーはa7iiiと同じNP-FZ100です。交換バッテリーやバッテリーチャージャーを持っている場合はそのまま使い続けることができます。

SDXC UHS-II対応のデュアルスロット

蓋を開けるにはつまみを下に押しながら手前にスライドさせます。前はつまみが小さすぎで開けにくく大変でした。そして、蓋が開いたあともメモリーカードを取り出すのに爪で押さないとならなかったのが改善しました。

メモリーカードは2スロット装着することができ、どちらのスロットも『SDXC UHS-II』規格に対応しています。また、1スロットのみ『CFexpress Type A』という規格にも対応しているので、高速で連写し続けたい状況でも保存が原因で止まってしまうことなく使うことができるそうです。

ただし、SDXC UHS-II規格も十分に高速な規格で、一般にはSDのほうが普及しているということもあって取り回しがよく便利です。あくまでも連写を前提とした撮影をするのであれば『CFexpress Type A』を用意したほうが良いと思われますが、そうで無いのであれば、『SDXC UHS-II』をおすすめします。

端子

外部出力のHDMIが通常のサイズになりました。ミニサイズだと変換アダプターが無いと接続することが出来ませんでしたが、通常のサイズになったのでHDMIケーブルがあればモニターに映すことができます。またそれぞれの端子が役割ごとに開け閉めできるようになりました。データ転送はmicro-USBとType-Cに対応しており、充電はUSB PowerDeliveryに対応したType-Cのみで行うことができます。

ケーブルはType-Cが標準化

a7iiiではmicro USBが充電とデータ通信のための正端子で、Type-Cが充電のための副端子という扱いでした。a7ivではType-Cのほうが正で、micro USBが副という感じになりました。充電とデータ通信が出来るType-Cと周辺アクセサリーとの互換性のために残されたmicro USBです。すでにType-C機器が増えてきているので、他の機器とのケーブルの共通化が出来るのでとてもありがたい変更です。

バッテリーはNP-FZ100

充電はa7iiiから採用されたNP-FZ100です。これよりも前の機種ではもっとバッテリー残量がシビアだったようですが、感覚としては気になるものがあったときに撮影する程度の普通に使っている分には1日持ちます。

モニター保護ガラスシート(PCK-LG2)

モニター液晶の保護ガラスもa7iv用の純正品があります。社外品のものを使用するとタッチパネル操作の感度が落ちて、操作感が損なわれることがあるのですが、この純正のモニター保護ガラスシートなら問題ありません。サイズもピッタリで綺麗に貼ることが出来ました。

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動画撮影能力が大幅に向上したカメラ

a7IVを使ってみての感想としては『動画撮影能力が大幅に向上したカメラ』です。a7iiiはミラーレス一眼レフカメラの小型で持ち運びやすい便利さや写真撮影の楽しさを伝えたカメラでした。a7IVはa7iiiの後継機として順当な進化をしたということもありますが、やはり静止画と動画の両方を切り替えだけでそれぞれ専用機のように撮影できるようになったという点は重要なポイントです。

オートフォーカスのスピードは明らかにa7iiiよりも早く正確になりました。マニュアルフォーカスでしか調整できなかったようなものもオートフォーカスで対応できるようになっていたりという進化は新機種なら当然のこととも言えるので置いておくとして、特に変わったと感じたのが3つあります。

1つ目は各種ボタンの大きさや出っ張り具合が調整されてとても押しやすくなりました。今まではボタンを奥に押し込むような感じで操作していましたが、a7ivでは軽く押すだけでしっかりと押す事ができます。地味にフラストレーションが溜まるボタンだったのが改善されたので快適に使うことができます。

2つ目は動画の録画ボタンの配置が大きく変わりました。動画録画ボタンがシャッターボタンの近くに寄ったことで人差し指で押せるようになりました。ファインダーの横にあったときはわざわざ手を持ち替えていたので、これでようやく動画と静止画が同じように撮影と停止の操作ができるようになりました。

3つ目は動画と静止画での設定も独立して設定出来るようになりました。手前に引っ張るようにしながらダイヤルを回すと、動画と静止画のモードを切り替える事ができます。今まで共通設定だったので、動画を撮って静止画を撮ってと交互にするにはその都度それぞれ設定を変えなければならなかったのですが、今度からは切り替えるだけで動画用の設定と静止画用の設定をすぐに呼び出すことが出来ます。

他にも手ブレ補正機能が強化されたり4Kでも短時間で止まりにくくなったりや色情報が増える10bit対応、録画中にフレームに赤枠が出る強調表示などなど、明らかに静止画ではなく動画撮影の機能が重点的に改善されています。これだけ便利になったものが不便なはずがありません。静止画しか撮影しないならa7iiiから買い換えるにはちょっと踏ん切りがつかないかもしれませんが、動画も撮影するならぜひ買い替えたほうが良いと思います。

ちなみに、動画面での機能ばかりになってしまっていましたが、静止画でも向上したところはあります。RAWのロスレス圧縮対応や今まで明るさ調整に使われていたダイヤルボタンに設定でISO感度を割り当てられる様になりました。これで撮影に重要な『シャッタースピード』と『ISO感度』が上位機種と同じように直感的なダイヤル操作で変更することが出来るようになりました。

おわりに

ハイエンドモデルのa1には及ばないもののこれまでの機種が霞むほど機能向上された『次世代のスタンダードモデル』がa7IVです。静止画の性能だけで見たときにはa7iiiでも対抗できそうな感じはありますが、動画も撮影するなら圧倒的な差でa7IVのほうが上です。

すべてが盛り込まれたa1から通常時にはあまり使わない機能を減らしてコストカットしたものがa7IVというとわかりやすいかもしれません。静止画だけならa7iiiでも十分で、動画だけで見たときにはa7sがあるなかで、どちらもバランス良く使いたいなら間違いなくa7IVをおすすめします。

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