北朝鮮の工作船が展示されている「横浜海上保安資料館横浜館」へ行ってきました。
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
横浜海上保安資料館横浜館
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海上保安資料館横浜館(工作船資料館)は「第3管区海上保安本部」の一角にある海上保安庁の活動や北朝鮮の工作船を無料で見学できる展示室です。船の科学館にあった工作船を移設し2004年12月に開館しました。第3管区海上保安本部では映画「海猿」で一躍有名になった特殊救難隊の訓練も行われている基地です。
アクセス
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第3管区海上保安本部と海上保安資料館横浜館は、カップヌードルミュージアムの近く、赤レンガ倉庫に隣接した場所にあります。桜木町駅からあるいて徒歩15分です。横浜観光のついでに立ち寄ることができます。
展示されているのは工作船
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工作船資料館に展示されているのは2001年12月22日に発生した九州西南海域工作船事件で沈没した北朝鮮の工作船です。大型漁船に見せかけた工作船と小型漁船に見せかけた子舟等で構成されています。引き上げ調査の結果、北朝鮮の工作船であることが分かりました。九州西南海域工作船事件の経過については海上保安庁のサイトにまとめられています。
参考 -海上保安レポート2003-国境を守る海上保安庁海上保安庁
弾痕
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自動小銃やロケットランチャーで反撃してきた工作船と激しい応報があったことを示す弾痕も残されています。
偽装された排気口
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工作船は長距離移動をすることもあり、バレたときには逃げ足が早い必要があります。目立つと怪しまれてしまうので、見かけは工作船であるとばれないように偽装されています。
自爆用スイッチ
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ハングルで「自爆」と書かれた自爆用スイッチです。
漁船のような子舟
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工作船には漁船を模した子舟やゴムボート、モーターの力で水中を進むことができる水中スクーターが格納されていました。
船籍偽装
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船舶の後部には偽装した船籍を掲示できるように枠がついています。スパイ映画で車のナンバーを付け替えて追っ手を撒くシーンがありますが、まさしくそれと同じです。
後部格納室
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工作船の後部に子舟を格納しておけるようになっています。船体上部には煙突が立ててあり機関があるようにみせかけてありますが、本当の機関部は前方にあるので、子舟を隠すのに十分なスペースがあります。
さまざまな武装
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(1) 5.45ミリ自動小銃: 4丁、北朝鮮製と推定
(2) 7.62ミリ軽機関銃: 2丁、北朝鮮製と推定
(3) 14.5ミリ2連装機銃: 1丁、ロシア製と推定
(4) ロケットランチャー: 2丁、北朝鮮製と推定
(5) 82ミリ無反動砲: 1丁、ハングル文字の刻印あり
(6) 携行型地対空ミサイル: 2丁、ロシア製
引き上げた工作船には、大きいものでは機関銃、自動小銃や爆薬などさまざまな武器が搭載されていました。安全化処理された実銃も工作船とともに展示されています。
船体上部
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この工作船は麻薬の運搬や工作員の出入りに使われていたと推測されています。これまで領海や排他的経済水域での違法行為といえば密漁が主で、自動小銃やロケットランチャーで攻撃していくることはあまり想定されていませんでした。工作船事件が起きてから不審船が銃撃してくることを想定した訓練や対策を行うようになりました。
おわりに
実際に日本で違法行為を行っていた工作船を見ることができ、脅威となる工作船の構造や海の安全を守る海上保安庁の活動を知ることができます。横浜観光のついでに、ぜひ立ち寄ってみてください。
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