カタールに入国するにはビザの申請が必要なのですが、2017年1月より無料で申請できるサービスが開始されました。
はい、みなさんこんにちは。いんたらくとです。
目次
乗り継ぎ入国のビザ免除について
カタール航空は2017年8月9日(水)、同国政府が世界80カ国を対象に、ビザなしでのカタールへの入国制度がスタートしたことを受け、歓迎する声明を発表しています。これにより、対象国の国民はカタールを訪れる際、事前にビザを申請、手数料を支払う必要がなくなりました。
2017年8月18日追記:2017年8月9日より、日本のパスポートを保有している旅行者は30日間に限りビザなし入国が許可されています。ただし、ビザが復活する恐れもあるので、このページは残しておきます。
サウジ主導で中東4カ国がカタールと断交という報道がありました。しかし、欧州行き”トランジットの支障”や”いわゆる戦闘”は起こらないと思われます。「対テロ」という観点ではカタールと断交を決定した各地域はアメリカに協力しており、カタールにはアメリカ軍の中東司令基地があるため、現時点においてアメリカを敵に回す事になりうる軍事侵攻は戦略としてスマートではないので、安心してください。
無料のトランジットビザ
2017年1月よりからカタール航空の航空券を予約した人限定で、ドーハ・ハマド国際空港経由のトランジットビザが無料で取得できるサービスが始まりました。今まではカタールを素通りになっていたトランジット旅行者でしたが、乗り継ぎついでの入国が気軽にできる様になりました。
これまでは入国審査時にQR100(約3000円)をVISAかMASTERCARDのクレジットカードで支払うか、QR125のプリペイドカードを購入する必要がありました。特にプリペイドカードは、QR125-QR100=QR25と中途半端に端数が発生する仕様になっているので残念な感じでした。その為、入国せずに空港内で過ごしたり特例の短時間トランジットツアーを利用する人が多かったようです。
今まで約3000円の審査料を払わないで、空港で時間を過ごす乗り継ぎ客が多かったのは、
- 宗教上の理由から「お酒が飲めない」「夜遊びできない」
- 観光政策の方針から「観光の整備が遅れている」
というように旅行者にとっては「何もない国」だったからです。
近年では人工島にショッピングモールを建設したり、観光設備の整備をすすめるなど改善されつつあります。また、2022年にはサッカーのワールドカップの会場としても決定していることもあり、これから観光産業が発展すると言われているので期待が膨らみます。
トランジットビザの申請方法
申請用のページ:Qatar Transit Visa :: Qatar Airways
日本語の概要ページ:http://www.qatarairways.com/jp/jp/qatar-transit-visa.page
カタール航空のドーハ乗り継ぎ時間にドーハを体験してみてはいかがでしょうか?市内のアトラクションやカルチャーを探索する、あるいはご家族、ご友人と共に過ごしてご滞在を満喫してください。
ドーハで5~96時間の短期間のお乗り継ぎまたはストップオーバーをご旅程に加えると、追加手数料なしで無料の乗り継ぎビザをご利用いただけるようになりました。(カタール航空トランジットビザ)
リファレンス番号(アルファベットで構成された予約管理番号)と名字を専用サイトで入力し、住所やメールアドレスなどの必要情報を埋めて、パスポートのスキャン画像を添付するだけで申請ができる便利な仕組みになっています。アメリカのビザ申請サイトよりも親切な作りなので、途中で時間切れになって消えてしまったり、入力項目が多くて迷うことはないかと思われます。
唯一の欠点というべきパスポート写真は以下の通り解決方法がありますので、問題はありません。
パスポート写真の再提出トラブル
カタール航空のページから申請自体は20分程度でしたが、数時間後に「Pending」の通知がメールで届きました。その後も何度か試しても結果は変わりませんでした。
トラブルの原因
トラブルの原因は、送信できる画像の容量がたったの512KBだからなのです。
パスポートのスキャン画像を再提出するようにという説明がついていたので、もう一度画像のサイズを調整して送信してみました。カラーの鮮明なスキャンデータは512KBを遥かに超えてしまっていたので、リサイズしなければ提出すらできません。リサイズしても十分鮮明なのですが、何かしらの基準を満たしていないということなのでしょう・・・。最も鮮明な「スキャン元データ」のまま送ろうとすると容量オーバーで、容量に合わせてリサイズして送信すると保留になってしまうという八方塞がりの状況になってしまいました。
トラブルの解決方法
カタール航空の窓口に電話で問い合わせたところ、カラーではなく白黒でスキャンしてみては?というアドバイスを頂いたので、早速試してみました。
白黒で良かったなら話は早いです。スキャン設定を「グレースケール」にすると元データの容量でも100KBよりも小さくなりました。大容量の写真データでもらくらく送受信できるようになった現在では、写真といえばカラーという先入観がありました。だからスキャン画像が白黒で良いとは露も思いませんでした。数時間後に確認してみると、結果はOKでした。(時差があるので、日本が夜の時に現地は昼なので早かったと思われます)
カタール航空のトランジットビザを申請する際は白黒でスキャンしましょう。
ドーハ乗り継ぎについて
参考までにカタール航空のドーハ経由で乗り継ぎをする時に時間を潰すことができる、一般的な方法を集めてみました。
※この記事を書いている段階では、ドーハをハブ空港としているのはカタール航空のみですので、乗り継ぎはカタール航空を利用するものとして以下の記事を書いています。
短時間の市内観光
まずは、4:00~19:00の間にドーハに到着するかつ乗り継ぎ時間が5時間以上12時間未満の方は無料の市内観光ツアーに参加することができます。この市内観光ツアーの参加者はQR100の入国ビザが免除されますので、名実ともに無料です。
観光時間はそれぞれ2時間45分を目安に人工島のザ・パール、円形劇場や映画館のあるカタラ文化村、イスラム美術館、工芸品などのショピングが楽しめるスーク・ワキーフへ行く無料のガイドツアー(英語)が実施されています。
申込みは空港の観光デスクで先着順に受け付けています。
無料空港ホテル
次に、8時間以上24時間以内の場合は市内観光ツアーに参加できませんが、カタール航空の利用者は無料で空港の乗り継ぎ専用ホテルに宿泊することができます。雰囲気はビジネスホテルです。
- 8時間以内の乗り継ぎ便が運航していない場合。
- 乗り継ぎ時間が8時間以上、24時間以内の場合。
- 近距離の指定都市発着便を含まない旅程。
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セール価格などで安価に入手した場合など、無料宿泊制度の適用対象外の運賃プランもあります。また、客席等級が「エコノミークラス」かつ乗り継ぎ時間が「11時間以内」の場合は食事がつきません。
※申込みは発券後72時間前までに予約手続きを行う必要があります。
無料トランジットビザ
そして、今回のトランジットビザは上記のサービス対象外の人でも使えるサービスです。このように様々なサービスが受けられるので、ドーハ経由での移動も案としてはいかがですか?
ちなみに「どのような観光地があるのか」については今回の旅行記をご覧いただくとイメージが付きやすいのではないでしょうか。お時間がよろしければ引き続きお読みください。
いざ行かん!ドーハへ